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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント I.尿検査
糖尿
著者: 水野美淳1
所属機関: 1東女医大・内科
ページ範囲:P.410 - P.411
文献購入ページに移動 尿糖検査は,最近蛋白と同様かなりルーチンに検査されるようになったが,反面,尿糖陽性者は直ちに糖尿病とする恐れもある.尿糖成績の応用には案外初歩的注意を忘れがちのように思われる.
次に糖尿病の治療上,尿糖排泄量を利用することは手軽にみえるが,一定時間尿の蓄尿が必ずしも簡便ではない.大病院では最近尿糖を問題にしない傾向もあるが,これは一定時間尿の採取がそのための看護態勢を必要とし,「能率が悪い」ことにもよる.症例に応じ,意味を考えながら応用すれば,尿糖検査はかなり有用な場合も多い.
次に糖尿病の治療上,尿糖排泄量を利用することは手軽にみえるが,一定時間尿の蓄尿が必ずしも簡便ではない.大病院では最近尿糖を問題にしない傾向もあるが,これは一定時間尿の採取がそのための看護態勢を必要とし,「能率が悪い」ことにもよる.症例に応じ,意味を考えながら応用すれば,尿糖検査はかなり有用な場合も多い.
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