icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント

I.尿検査

妊娠反応

著者: 長峰敏治1

所属機関: 1順大産婦人科

ページ範囲:P.434 - P.435

文献概要

 妊娠の成立により発生する絨毛から分泌される性腺刺激ホルモン(HCG)を検出して,妊娠の診断を行う試みは,まずFriedman法,Mainini法などとして知られているように,動物を用いて始められたが,純度の高いHCGが得られるようになってからは免疫学的方法がこれに代わるものとなり,中でもWideおよびGemzellの赤血球凝集阻止反応(HIR)が広く応用されている.これによりHCGが検出されるか否か,すなわち妊娠か否かという定性的診断だけでなく,半定量的にHCGを測定することにより,妊娠の異常また妊娠に関連した疾患としての絨毛性腫瘍の診断に用いられている.さらにradioimmunoassayの導入により,微量のHCGも検出しうるようになり,特に絨毛性腫瘍の診断・管理に偉力を発揮しているが,最近では複雑な操作を要するradioimmunoassayに代わる簡単な微量HCG検出法が,Luteonosticon®,Hi-Gonavis®などとして考案され,実用化されるに至っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら