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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント III.髄液検査
髄液糖
著者: 角田孝穂1
所属機関: 1都立豊島病院・内科
ページ範囲:P.450 - P.451
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髄液糖の定量は,おもに中枢神経系感染症の鑑別診断上重要な検査である.しかし髄液糖だけで診断がつけられるわけでなく,髄液圧や外観,細胞,蛋白,病原体の検索などと対比して,はじめて診断価値があるといえる.
髄液糖の正常値は40〜75mg/dlで,正常の状態では血糖値と平行しており,血糖の1/2〜1/3の値を示す.髄膜炎などの中枢神経系の病的状態になると,脈絡叢やクモ膜下腔における毛細血管の通過異常が生じ,また髄液中に浸出した細胞や病原菌によって糖分解作用が行われるために髄液糖は変化する.
髄液糖の定量は,おもに中枢神経系感染症の鑑別診断上重要な検査である.しかし髄液糖だけで診断がつけられるわけでなく,髄液圧や外観,細胞,蛋白,病原体の検索などと対比して,はじめて診断価値があるといえる.
髄液糖の正常値は40〜75mg/dlで,正常の状態では血糖値と平行しており,血糖の1/2〜1/3の値を示す.髄膜炎などの中枢神経系の病的状態になると,脈絡叢やクモ膜下腔における毛細血管の通過異常が生じ,また髄液中に浸出した細胞や病原菌によって糖分解作用が行われるために髄液糖は変化する.
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