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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント III.髄液検査

髄液糖

著者: 角田孝穂1

所属機関: 1都立豊島病院・内科

ページ範囲:P.450 - P.451

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異常値を示す疾患
 髄液糖の定量は,おもに中枢神経系感染症の鑑別診断上重要な検査である.しかし髄液糖だけで診断がつけられるわけでなく,髄液圧や外観,細胞,蛋白,病原体の検索などと対比して,はじめて診断価値があるといえる.
 髄液糖の正常値は40〜75mg/dlで,正常の状態では血糖値と平行しており,血糖の1/2〜1/3の値を示す.髄膜炎などの中枢神経系の病的状態になると,脈絡叢やクモ膜下腔における毛細血管の通過異常が生じ,また髄液中に浸出した細胞や病原菌によって糖分解作用が行われるために髄液糖は変化する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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