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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VI.血液検査

ヘマトクリット値と赤血球数

著者: 日野志郎1

所属機関: 1東京逓信病院・内科

ページ範囲:P.470 - P.471

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 ヘマトクリット値(Ht)には高速遠心器によるミクロヘマトクリット法が最も広く使われている.Wintrobe法は検査室ではあまり使われなくなった.電子ミクロヘマトクリット法は間接測定法であって,血漿の電気伝導度によって成績が左右されるので,とくに病的状態では信頼性に乏しい.
 赤血球数(R)は視算法で測っていたが,近ごろの検査室では自動血球計数器を使っているところが多い.視算法は再現性に乏しく,大きな誤差のでる可能性があるけれども,赤血球そのものを数えている点が有利で,捨てがたい.自動血球計数器はよい再現性をもっている反面,粒子数を測っているだけのことであり,正しく調整されていないと正しい値は得られない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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