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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VI.血液検査
赤血球恒数
著者: 日野志郎1
所属機関: 1東京逓信病院・内科
ページ範囲:P.472 - P.473
文献購入ページに移動 Wintrobeの赤血球恒数はつぎの式による.
平均赤血球容積(MCV)=Ht(%)×10/R(百万単位)(μm3)
平均赤血球Hb量(MCH)=Hb(g/dl)×10/R(百万単位)(Pg)
平均赤血球Hb濃度(MCHC)=Hb(g/dl)×100/Ht(%)(%)
これらのあいだにはMCV×MCHC=MCH×100の関係があり,貧血の分類にはMCVとMCHCが用いられる,以前によく使われた色素指数はMCHに相当するものである.
Htの再現性はよいが相対的な値であり,検査室間での誤差は必ずしも小さくない.Rはバラツキの大きい検査である.したがって,これらを使って割算した赤血球恒数のバラツキはいっそう大きいから,よほどの異常値でないと,1回の成績から最終的に判定することは危険である.
平均赤血球容積(MCV)=Ht(%)×10/R(百万単位)(μm3)
平均赤血球Hb量(MCH)=Hb(g/dl)×10/R(百万単位)(Pg)
平均赤血球Hb濃度(MCHC)=Hb(g/dl)×100/Ht(%)(%)
これらのあいだにはMCV×MCHC=MCH×100の関係があり,貧血の分類にはMCVとMCHCが用いられる,以前によく使われた色素指数はMCHに相当するものである.
Htの再現性はよいが相対的な値であり,検査室間での誤差は必ずしも小さくない.Rはバラツキの大きい検査である.したがって,これらを使って割算した赤血球恒数のバラツキはいっそう大きいから,よほどの異常値でないと,1回の成績から最終的に判定することは危険である.
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