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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VI.血液検査

全血凝固時間

著者: 梅垣健三1

所属機関: 1奈良医大病態検査

ページ範囲:P.498 - P.499

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 血液は血管外にとり出されると,次第に流動性を失って凝固する,これは一つには血管壁と異なる異物面との接触による内因性凝固因子の活性化により,また一つには組織液の混入による外因性凝固因子の活性化により,プロトロンビンはトロンビンに転化し,続いてトロンビン-フィブリノーゲン反応が起こり,フィブリンが形成されることによる.全血凝固時間似下CTと略す)測定は,この複雑な凝固の全過程を総括的に観察していることになり,凝固検査の最も基本的な検査法である.しかしCTの大部分は,内因性凝固因子(第XII,XI,IX,VIII,XおよびV因子)が活性化されて,血液トロンボプラスチンを形成するに要する時間に消費される.現在では,Lee-White法により,臨床病理学会血液検査室医師会議で標準化されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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