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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VI.血液検査
トロンビン時間
著者: 青木延雄1
所属機関: 1自治医大・血液研
ページ範囲:P.504 - P.505
文献購入ページに移動 トロンビン時間(以下TT),正確にいえばトロンビン凝固時間は,トロンビンによる血漿の凝固時間を測定する方法であり,血漿中のフィブリノゲンが一定量のトロンビンにより,フィブリンに転換する反応速度を観察するものである.この場合,トロンビンは外より加えるわけで,検体それ自体のトロンビン生成能はこの検査には関与しない.したがってTTに影響を与える因子としては,フィブリノゲンの質と量,フィブリノゲン・フィブリン転換を規制する血漿内部環境因子および阻害する因子,すなわち血漿のpH,血漿蛋白の変化,ヘパリン,ヘパリン様物質,フィブリン分解産物(FDP)の存在などがある.
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