文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VI.血液検査
FDP
著者: 松田保1
所属機関: 1東京都老人総合研究所・臨床第2生理
ページ範囲:P.510 - P.511
文献購入ページに移動 FDP(fibrinogen/fibrin degradation Products)はプラスミンによって生じたフィブリノゲンまたはフィブリンの分解産物を指している、フィブリノゲンはプラスミンの作用により,順次分解して4種のFDP(fragments X,Y,D,E)を生ずる.フィブリンの分解によりFDPを生ずる場合にも,フィブリノゲンの分解の場合とほとんど同様の過程をとる.
これらのFDPはフィブリノゲンとは異なりトロンビンによる凝固性が極めて悪い(fragment X)か,または全く凝固しない(fragments Y,D,E)が,免疫学的にはフィブリノゲンと同様の抗原性を有するので,血液よりフィブリノゲンを除去した血清または脱線維素血漿を用いて免疫学的な測定が行われている,ただし,このような方法によって測定された物質がすべてフィブリノゲンまたはフィブリンのプラスミンによる分解産物であるかにはなお間題もあり,fibrinogen related antigenと呼ぶものもある.
これらのFDPはフィブリノゲンとは異なりトロンビンによる凝固性が極めて悪い(fragment X)か,または全く凝固しない(fragments Y,D,E)が,免疫学的にはフィブリノゲンと同様の抗原性を有するので,血液よりフィブリノゲンを除去した血清または脱線維素血漿を用いて免疫学的な測定が行われている,ただし,このような方法によって測定された物質がすべてフィブリノゲンまたはフィブリンのプラスミンによる分解産物であるかにはなお間題もあり,fibrinogen related antigenと呼ぶものもある.
掲載誌情報