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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VII.血清検査

リウマチ因子の検出

著者: 塩川優一1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.524 - P.525

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 リウマチ因子とその検出法 慢性関節リウマチ(以下RAと略す)の血清中にはリウマチ因子という一種のタンパク質がある.これは血清タンパク質のIgM分画に属し,同種,または異種のIgGと結合する能力があり,自己抗体の一種と考えられている,最近ではさらにIgG,IgAに属するリウマチ因子も見出され,総称して抗γグロブリン因子とよばれている.
 検査法として日常広く応用されているのは以上の原理に基づく感作粒子凝集反応である.すなわちリウマチ因子が同種,または異種のIgGと結合する性質を応用し,粒子の表面にIgGを吸着させ,これを用いて血清との間に凝集反応を行うのである.その粒子の種類により種々のテストがあるが,臨床検査に用いられているのは,1)ヒトIgGを吸着させたポリスチレン・ラテックスの粒子を用いるラテックス凝集反応(以下RAテスト)と,2)ウサギIgGを吸着させたヒツジ赤血球を用いるWaaler-Roseテスト以下WRテスト)の2つである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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