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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VII.血清検査

補体

著者: 永木和義1

所属機関: 1大阪府立成人病センター・免疫血清検査科

ページ範囲:P.550 - P.551

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 補体は単一な物質ではなく,現在までに少なくとも9つの成分から構成されていることが知られている.これらの成分は抗原抗体結合物と反応する順序によりC1,C4,C2,C3,C5,C6,C7,C8およびC9と名づけられている.さらにC1はC1q,C1rおよびC1sの3つの成分に分かれる.またこれら以外にC3から補体系を活性化するalternate pathwayに関与しているproperdin glycine rich beta glycoproteinなど,および補体成分の不活化物質であるC1,C3,C6およびC7 inactivatorも正常血清中に存在している.したがって血清補体価はこれら20種類近くの蛋白の量および活性によって左右されるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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