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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VIII.血液化学検査
血清膠質反応
著者: 畑下敏行1
所属機関: 1東邦大・中検
ページ範囲:P.556 - P.557
文献購入ページに移動 血清膠質反応とは,血清中に溶存する各種の蛋白質や多糖類複合体,脂質複合体などが,健康者では十分な保護膠質の存在下で,きわめて安定な状態を保っているが,各種の疾患時に,A/G比の低下にも見られるように,その構成成分の濃度や量比に多様な変化が起きて,ある場合にはその膠質安定性が著しく低下して,沈殿や混濁などを生じやすくなったり,また,ある場合には,逆に病的に安定性が上昇することがある.この膠質安定性の度合いを情報として得るために工夫された反応が血清膠質反応である.
現在最も多く実施されているのは,チモール混濁反応(TTT)と,硫酸亜鉛混濁反応(ZTT)であろうと思われるが,他の反応も各種疾患に対する情報として,別なものを提供してくれる点や,スクリーニングに便利である点などでいろいろな反応が使われていると思われるので,主なものを表1に示した.
現在最も多く実施されているのは,チモール混濁反応(TTT)と,硫酸亜鉛混濁反応(ZTT)であろうと思われるが,他の反応も各種疾患に対する情報として,別なものを提供してくれる点や,スクリーニングに便利である点などでいろいろな反応が使われていると思われるので,主なものを表1に示した.
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