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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VIII.血液化学検査

血清蛋白電気泳動

著者: 青木紀生1

所属機関: 1社会保険中京病院・臨床病理

ページ範囲:P.558 - P.559

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異常値を示す疾患
 血清蛋白を電気泳動すると易動度の早いものからアルブミン,α1,α2,βおよびγの5分画に分かれる,この分画像に異常がみられる場合,その変動が特定疾患に直結することは少なく,また別の疾患でも同様の変動を示すため,血清蛋白異常を原因論的立場からとらえることはむずかしく,蛋白代謝の立場から分類するのが適当と思われる。表に血清蛋白分画異常像の基本型を示し,異常像をきたす代表的な原因疾患を記す.
 蛋白不足型 発生機序から栄養不足型と非選択性蛋白漏出型に分類される.前者は飢餓,悪液質,内分泌疾患,吸収不良症候群などで,後者は蛋白漏出性胃腸症,滲出性皮膚疾患,胸腹水貯留をきたす疾患などでみられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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