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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VIII.血液化学検査

クレアチンとクレアチニン

著者: 大野丞二1 大原憲一1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.574 - P.575

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 クレアチン,クレアチニンの生合成は,まずarginineのguanidine部がglycineに転移されglycocyamineが作られる.この過程に関与する酵素はtransamidinaseで主に腎臓に含有されている.次に肝臓でmethyltransferaseによりglycocyamineはmethyl化されクレアチンが作られる.肝臓以外では筋肉内でもクレアチン合成が行われているといわれるが確定的でない.血中にでたクレアチンは筋肉内に取り込まれcreatine phospho-kinase(CPK)の関与でcreatine phosphateと平衡状態を保っている.この反応は可逆的である.筋肉内に保有されるのはクレアチンの60〜80%で,残りの20〜40%は1分子の水がとれクレアチニンとなるこの反応は非可逆的である.
 筋肉内のクレアチンは筋肉収縮のエネルギーを供するcreatine phosphoric acidの構成分であり,高エネルギー酸化物として筋肉のエネルギー代謝に重要な役割をする物質である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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