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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VIII.血液化学検査
pH(動脈血pH)
著者: 長谷川博1
所属機関: 1国立がんセンター・外科
ページ範囲:P.604 - P.605
文献購入ページに移動異常値を示す病態と疾患名
動脈血pHの異常が来る疾患は,概して病勢の進行が早く重篤なものが多いが,大別すると次の6つに分類されよう(頻度順).
代謝性acidosis prerenal,renal,postrenalいずれかの原因で酸性老廃物が体内に蓄積し,血中bicarbonateが激減した病態.血中尿素窒素の70〜80mg/dl以上の上昇が必発しているが,diabetic ketosisだけは例外である.diabetic ketosisでは血清電解質・尿素窒素いずれもほぼ正常のことが多く,血中bicarbonateのみ激滅し,それと引き換えにケトン体が増加している.
動脈血pHの異常が来る疾患は,概して病勢の進行が早く重篤なものが多いが,大別すると次の6つに分類されよう(頻度順).
代謝性acidosis prerenal,renal,postrenalいずれかの原因で酸性老廃物が体内に蓄積し,血中bicarbonateが激減した病態.血中尿素窒素の70〜80mg/dl以上の上昇が必発しているが,diabetic ketosisだけは例外である.diabetic ketosisでは血清電解質・尿素窒素いずれもほぼ正常のことが多く,血中bicarbonateのみ激滅し,それと引き換えにケトン体が増加している.
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