文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい検査のポイント VIII.血液化学検査
アルカリフォスファターゼ
著者: 鈴木宏1
所属機関: 1東大・第1内科
ページ範囲:P.614 - P.615
文献購入ページに移動異常値を示す疾患
血清アルカリフォスファターゼ(ALP)の異常を示す疾患を表1に示した.血清ALPの上昇は他の多くの血中遊出酵素(GOT,GPT,LDHなど)と異なり,臓器でのALPの生成亢進を反映したものである.肝・胆道疾患では胆汁より腸管への排泄障害とともに肝細胞での生成亢進が関与している.また,骨疾患では骨性ALPの生成亢進を反映しており,癌患者の一部の症例では癌組織における胎盤性ALPの生成を反映して血中に増加する.
黄疸があるばあいには肝細胞性黄疸であるか胆汁うっ滞性黄疸であるかの鑑別が問題となる。肝細胞性黄疸では30K.A.単位以下であることが多く,胆汁うっ滞性黄疸では30K.A.単位以上のことが多い.
血清アルカリフォスファターゼ(ALP)の異常を示す疾患を表1に示した.血清ALPの上昇は他の多くの血中遊出酵素(GOT,GPT,LDHなど)と異なり,臓器でのALPの生成亢進を反映したものである.肝・胆道疾患では胆汁より腸管への排泄障害とともに肝細胞での生成亢進が関与している.また,骨疾患では骨性ALPの生成亢進を反映しており,癌患者の一部の症例では癌組織における胎盤性ALPの生成を反映して血中に増加する.
黄疸があるばあいには肝細胞性黄疸であるか胆汁うっ滞性黄疸であるかの鑑別が問題となる。肝細胞性黄疸では30K.A.単位以下であることが多く,胆汁うっ滞性黄疸では30K.A.単位以上のことが多い.
掲載誌情報