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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント X.内分泌機能検査
Rapid ACTH test
著者: 井林博1 本松利治1
所属機関: 1九大第3内科
ページ範囲:P.648 - P.650
文献購入ページに移動 従来ACTH負荷試験による副腎皮質機能検査法としては,主としてブタ,ウシの下垂体から抽出精製された臓器製剤のACTHを用い,尿中17-OHCSを指標として実施されてきた,近年血中cortisol変量法としてRudd(1966)の硫酸螢光法,次いでMurphyら(1967)によるcompetitive protein binding analysis(competitive radiostereoassay)や,westら(1973)によるradioimmunoassay(RIA)の開発によって操作が簡便迅速で再現性の高い微量定量法(血清試料はRudd法で1〜2ml,Murphy法,RIA法では0.05〜0.1mlを使用)が完成された.一方,スイスCibaのSchwyzerら(1963)によりβ1-24ACTHの合成ACTH製剤(cortrosyn,第一製薬)が開発され,本邦においてもシオノギ研究所大塚博士ら(1970)によって天然ACTHの活性を完全に具備した最小の合成ACTH peptide国産製剤として〔Gly1〕-ACTH(1-18)-octadecapeptide(aethormon,以下α1-18ACTH amideと略)が臨床界に登場した.
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