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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント X.内分泌機能検査
PBI,T4・I
著者: 福地稔1
所属機関: 1兵庫医大RIセンター診療部
ページ範囲:P.660 - P.661
文献購入ページに移動 血中甲状腺ホルモンのほとんどは血清蛋白と結合して存在するので除蛋白操作によりこれを沈殿として取り出し,その中に含まれるヨードの量,つまり血漿蛋白結合ヨード(PBI)を測定することにより血中甲状腺ホルモン量を知ることができる.本法は甲状腺機能検査法としては比較的古く,しかも広く臨床的に応用されている.ところが血中PBIは微量のためその測定は決して容易とはいえず,しかもヨードの影響をうけるため,あらゆる面で細心の注意が要求される,最近ではこれらPBI測定法の欠点を補うためイオン交換樹脂によって甲状腺ホルモンを分離し,これをT4・Iとして測定する方法がキット化されている.近年T4の測定法の進歩はめざましく比較的簡単にT4値を測定することが可能であるが,T4の分子量やT4の中に含まれるIの分子量とその数がわかっているのでT4の値が求まればT4・Iの値を求めることは容易である.
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