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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント X.内分泌機能検査
トリオソルブテスト
著者: 福地稔1
所属機関: 1兵庫医大RIセンター診療部
ページ範囲:P.662 - P.663
文献購入ページに移動 トリオソルブテスト(T3RSU)は血清試料に一定量の131I-T3を加え測定試料中の甲状腺ホルモン結合蛋白(TBP)と甲状腺ホルモンとの割合を飽和状態としておき,そこへ外からresin spongeを添加することによりTBPと結合した残りの131I-T3を吸着させ,その放射能を測定することによりその割合を算出する.血清試料中に甲状腺ホルモンが多いと,それに比例して添加131I-T3のresin spongeへの吸着の割合も増加し,また甲状腺ホルモンが少ないとその逆となる.本法は直接血中甲状腺ホルモンの絶対値を測定するものではなく,間接的に血中甲状腺ホルモン量を知る方法であるが,よく甲状腺機能を反映するため今日広く臨床検査法として用いられている.原理的には本法は血中甲状腺ホルモン量の変化以外に,TBP量やTBPの結合能の影響をうける.
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