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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい検査のポイント X.内分泌機能検査

血中ガストリンの測定

著者: 松尾裕1

所属機関: 1東大・第3内科

ページ範囲:P.672 - P.673

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 ガストリンは胃幽門の粘膜と十二指腸粘膜に存在する胃液分泌刺激ホルモンであり,生理的な胃液分泌機構において,いわゆる胃相(gastric phase)における主役的な役割をなす化学物質である.神経刺激,化学的刺激(アルコール,アミノ酸,pHの変化)および機械的刺激などによって分泌する.血中ガストリンの測定は1968〜1970年以後radioimmunoassay法により可能になり,その測定が一般に普及され,また各国で測定された空腹時血中ガストリン値の正常値が大体一致するようになったのは,ガストリンのradioimmunoassayキットが市販されるようになった1973年以後のことである.したがって,血中ガストリン測定検査の意義および異常値については未だ確立されているとはいえない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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