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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント XI.腎機能検査
クレアチニンクリアランス
著者: 東条静夫1 土屋尚義1
所属機関: 1干葉大第1内科
ページ範囲:P.678 - P.679
文献購入ページに移動クレァチニンは骨格筋の代謝終末産物であって,外因性の食事蛋白に直接依存せず,Pcrは日内変動が少ない(10%以下),尿量も0.5ml/min以下でなければ排泄態度への影響が少ない性質を有するために長時間クリアランス法として有利であり,また内因性物質で特別の負荷を要しないために臨床例で容易に頻回くり返しの測定が可能である.また採尿が正確に行われる例では外来での短時間クリアランス(30分〜2時間)も可能である.クレアチニンの腎排泄態度に生理的な難点はあるにしても,正確に測定されたCcrは臨床的に糸球体の機能障害程度のおおよその目安をつけるのに十分であり,必要に応じてより正確な外因性クリアランス法(Inulin,Thiosulfateなど)を施行するための症例の選択や施行術式の決定,病状の経過の把握に最も簡便な指標となる.
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