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特集 これだけは知っておきたい検査のポイント XI.腎機能検査
分腎尿検査
著者: 北川龍一1
所属機関: 1東大・泌尿器科
ページ範囲:P.688 - P.689
文献購入ページに移動 腎性高血圧症の診断で,screening testとして排泄性腎盂撮影,インジゴカルミン排泄試験などを施行し,腎性高血圧症の疑いがもたれたならば,その確定診断およびその手術適応決定のために,分腎尿検査は重要な方法である.さらに片腎性の疾患において,排泄性腎盂撮影で罹患側が不明の場合に,患側の決定と左右腎機能の程度を比較するのに必要不可欠な検査法である.
検査方法 数時問の禁食後,施行前1時間にわたり体重1kg当たり20 ml前後の飲水をさせる.尿管カテーテル用膀胱鏡にて,両側尿管へ尿管カテーテルを挿入し,内視鏡を抜去後ネラトンを膀胱へ留置,20分間以上尿流を観察した後,左右腎尿および膀胱尿の採取を開始する.尿管カテーテルは太さがNo.6〜7 F位の太めのものか,嚢尿管カテーテルを使用して,カテーテルの周囲からの尿漏れを最小限にするように試みる.採尿は工0〜30分で,膀胱への漏れが多い場合は2〜3回行い,膀胱への漏出の最も少ない場合を採用し,膀胱漏出尿は左右腎尿のクレアチニン濃度で左右腎尿量に比例配分し,計算上加算する.
検査方法 数時問の禁食後,施行前1時間にわたり体重1kg当たり20 ml前後の飲水をさせる.尿管カテーテル用膀胱鏡にて,両側尿管へ尿管カテーテルを挿入し,内視鏡を抜去後ネラトンを膀胱へ留置,20分間以上尿流を観察した後,左右腎尿および膀胱尿の採取を開始する.尿管カテーテルは太さがNo.6〜7 F位の太めのものか,嚢尿管カテーテルを使用して,カテーテルの周囲からの尿漏れを最小限にするように試みる.採尿は工0〜30分で,膀胱への漏れが多い場合は2〜3回行い,膀胱への漏出の最も少ない場合を採用し,膀胱漏出尿は左右腎尿のクレアチニン濃度で左右腎尿量に比例配分し,計算上加算する.
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