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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻4号

1975年03月発行

文献概要

付録 臨床検査領域における新しい動向

1.単位の標準化—SI単位

著者: 河合忠1

所属機関: 1自治医大臨床病理

ページ範囲:P.720 - P.724

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はじめに
 すべての動物個体は集団として社会をつくり生活している以上,互いに情報交換をしなければならない.そのたあには共通の"言葉",すなわち伝達手段をもっている.それと同じように,臨床検査についても,どこでいつ検査しても,同じ種類の検査で同じような臨床的意義づけがなされるようでなければならない.そこで臨床検査に関する標準化も近年活発な動きをみせている.ここではとくに測定値の表現法,すなわち単位についての国際的標準化の動きを紹介してみよう.
 1960年に開かれた国際度量衡総会(CGPM)において採択された国際単位系(世界共通の略称としてSI)が骨子となっている.すなわち,国際標準機構(IOS),国際純正・応用物理学連合(IUP-AP),国際純正・応用化学連合(IUPAC),国際生化学連合(IUB)が協力し,SI単位を原則的に採用するよう合意に達した.医学分野についても1972年9月14日にミュンヘン市において第8回臨床病理学世界会議が開かれた折,ICSH,IFCC,WASPの3つの国際団体が同じようにSI単位を基本的に採用することを提案した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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