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文献概要
診断基準とその使い方
肺気腫
著者: 西本幸男1 重信卓三1 行武正刀2
所属機関: 1広島大第2内科 2忠海病院
ページ範囲:P.844 - P.847
文献購入ページに移動ところが,このように病理形態学的に用いるべき肺気腫という言葉を臨床で用いることがあまりにも一般的になっているところに問題がある.日常肺気腫という臨床診断をつける場合にも定義に示されるような形態学的特徴が臨床的所見から泥しく捕えられていなければならない.すなわち,臨床的肺気腫をいかに病理形態学的肺気腫に近づけるかが問題である.そのためにいくつかの臨床診断基準が作られているが,ここではわが国の診断基準を中心に述べてみたいと思う.
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