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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻5号

1975年04月発行

文献概要

術後障害とその管理

胆のう切除後の障害 その2

著者: 柴田一郎 牧野永城1

所属機関: 1聖路加国際病院外科

ページ範囲:P.848 - P.851

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遺残胆のう管
 柴田 遺残結石のほかにはどんな障害がありますか.
 牧野 胆のう摘出のあと,胆石症のような症状が出てきたら,まず遺残結石を最初に考えて胆道撮影をするわけですが,遺残結石が否定されたら,今度はほかの少ない病気を考えます.その1つは遺残胆のう管ですね.これは私たちのレジデント時代からうるさくいわれたことで,胆のう管が総胆管に合流するところできちんととれ,胆のう管をちょっとでも残すといけないと…….なぜかといいますと,胆のう管を残すということは,胆のうの一部を残すことで,そこに結石が生じたり,炎症が残るというわけです。胆のう切除後症候群とおぼしき症状があって,なおかつ胆のう管が遺残している患者を何人か集めて,遺残胆のう管をとったら,70%とかに症状の改善をみたという報告があって以来,そんなことをいわれるようになったんです

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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