icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina12巻6号

1975年05月発行

今月の主題 出血傾向の新知識

知っておきたい出血性素因

異常フィブリノーゲン血症

著者: 井出望1

所属機関: 1徳島大第1内科

ページ範囲:P.916 - P.917

文献概要

 異常フィブリノーゲン血症(congenital dysfibrinogenemia)はフィブリノーゲン分子のアミノ酸配列異常などフィブリノーゲン分子構造の異常ないしはフィブリンモノマーの重合が完全でないため,凝固能をもたないフィブリノーゲンが血中にみられる遺伝子性血液疾患と考えられ,男女両性に出現する.本症でのフィブリノーゲンはトロンビン時閥が延長し,トロンビン凝固性フィブリノーゲンは低値であるが,免疫測定法などで得られるフィブリノーゲンは正常値を示す,近年,後天的にもある種の肝疾患(primary hepatocellular carcinoma,acute liver failure,chronic hepatitisなど)の場合にフィブリノーゲンの異常(フィブリンモノマー重合異常など)がみられたとの報告がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら