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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻6号

1975年05月発行

今月の主題 出血傾向の新知識

知っておきたい出血性素因

特発性血小板減少性紫斑病

著者: 安永幸二郎1

所属機関: 1京大第1内科

ページ範囲:P.920 - P.922

文献概要

 特発性血小板減少性紫斑病(Idiopathic thrombocytopenic purpura:ITP)の本態はなお十分に明らかでなく,治療に関しても決定的なものがないために,厚生省のいわゆる難病に指定されている.本症は急性型と慢性型に分けられる.急性ITPは小児,とくに2〜6歳に多くみられ,成人には少なく,男女に発生頻度の差はない.そのほとんどは数週間ないし2,3カ月の経過をとって完治する.問題なのは慢性ITPであって,数年の経過をとりつつ,その間,軽快,増悪をくり返すもので,各年齢層にみられるが,発生は20歳前後に多く,とくに女性が多い(男女比は1:3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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