icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina12巻6号

1975年05月発行

今月の主題 出血傾向の新知識

出血傾向のみられる諸疾患

肝・胆道疾患

著者: 山本祐夫1 吉村良之介1

所属機関: 1阪市大第3内科

ページ範囲:P.938 - P.939

文献概要

 血清アルブミンが肝臓で生成されるように,凝血因子の大部分は肝で作られる.
 ビタミンKの作用により肝で作られる凝血因子は,プロトロンビン,第VII,第IX,第Xである.後述のように閉塞性黄疸ではビタミンKの消化管よりの吸収阻害が起こり,次いで肝における上記のビタミンK依存の凝血因子の生成が低下し出血傾向が出現してくる.肝ではそのほか,フィブリノーゲン,第V,第XI,第XII,第XIIIの凝血因子が生成されているといわれている.すなわち,肝は第VIII因子を除いた主要な凝血因子の生産の場である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら