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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻6号

1975年05月発行

文献概要

診断基準とその使い方

Guillain-Barré症候群

著者: 濱口勝彦1

所属機関: 1埼玉医大神経内科

ページ範囲:P.985 - P.987

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 「Guillain-Barré症候群」(以下GBSと略す)は,1916年,Guillain,Barré & Strohlが報告した2例の根神経炎に類似の臨床症状を呈するものにつき,Draganescu & Claudian(1927)がはじめて命名した症候群である.その後Landryの上行性麻痺とも同一範疇に属するものとして,Landry-Guillain-Barré症候群ともよばれる(Haymaker & Kernohan,1949).しかし本症候群の概念や臨床的特徴あるいは診断基準について諸家の間に必ずしも意見の一致をみず,若干の混乱がみられる.これらの混乱をなくするためにOsler(1960)が1つの診断基準を提唱したが,その後もなお統一的見解は得られず,Marshall(1963),Poser(1963),Wiederholt(1964),McFarland(1966),Sigwald(1970),Masucci(1971)らがそれぞれの立場から診断基準につき考案している.このような状況下にあることを念頭において,診断基準についてのべる.
 現在,GBSは原因不明の多発性根神経炎のうち,特徴的な発病様式,臨床症状,髄液所見,および経過を呈するものと考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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