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診断基準とその使い方
Guillain-Barré症候群
著者: 濱口勝彦1
所属機関: 1埼玉医大神経内科
ページ範囲:P.985 - P.987
文献購入ページに移動 「Guillain-Barré症候群」(以下GBSと略す)は,1916年,Guillain,Barré & Strohlが報告した2例の根神経炎に類似の臨床症状を呈するものにつき,Draganescu & Claudian(1927)がはじめて命名した症候群である.その後Landryの上行性麻痺とも同一範疇に属するものとして,Landry-Guillain-Barré症候群ともよばれる(Haymaker & Kernohan,1949).しかし本症候群の概念や臨床的特徴あるいは診断基準について諸家の間に必ずしも意見の一致をみず,若干の混乱がみられる.これらの混乱をなくするためにOsler(1960)が1つの診断基準を提唱したが,その後もなお統一的見解は得られず,Marshall(1963),Poser(1963),Wiederholt(1964),McFarland(1966),Sigwald(1970),Masucci(1971)らがそれぞれの立場から診断基準につき考案している.このような状況下にあることを念頭において,診断基準についてのべる.
現在,GBSは原因不明の多発性根神経炎のうち,特徴的な発病様式,臨床症状,髄液所見,および経過を呈するものと考えられる.
現在,GBSは原因不明の多発性根神経炎のうち,特徴的な発病様式,臨床症状,髄液所見,および経過を呈するものと考えられる.
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