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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻6号

1975年05月発行

How about…?

医師と患者の間

著者: 高階経和123

所属機関: 1神戸大学 2高階クリニック 3淀川キリスト教病院

ページ範囲:P.1009 - P.1011

文献概要

●患者さんが気楽に話しができ,安心して何でもう ちあけたり相談できるようにするには,どうした らよいですか? また実際どのようなことに気を 配っていますか?
 そうですね.これは一番大切な問題だとおもいます.一般に,TPOという言葉がありますが,これはなにも服装の時にだけ使う言葉ではないと思うのです.というのは,患者さんが先生に話をする場合,いきなり先生に「わたしは,どこが腫れています」といった表現はとらないと思います.やはり患者さんが,先生に話をするためには,『タイミング』(T)があるわけです.そして,一体どこで話をするかということになると,先生と患者さんが,病院の廊下を歩きながら話をするということは,まずないわけですね.これもやはり落着いた診察室で,先生と患者さんが何でも話ができるという『場所』(P)が必要なのです.それに,患者さんも先生もやはり人間である以上感情に左右されがちです.ですから,どういった『機会』(O)に先生と話をすればよいかということを絶えず患者さんが考えているのだということを忘れてはなりません.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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