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雑誌目次

雑誌文献

medicina12巻7号

1975年06月発行

雑誌目次

今月の主題 消化管潰瘍—診断および治療の現況 X線診断のコツ

食道の二重造影法

著者: 中島哲二

ページ範囲:P.1022 - P.1024

 食道のX線診断も他のX線検査と同じように,前準準備,造影,撮影,現像,読影,報告という一連の経過をとる.この過程のうち,医師が関係する前準備,造影と読影とについて,そのコツを述べる.

胃潰瘍のとらえ方

著者: 市川平三郎

ページ範囲:P.1025 - P.1027

 X線診断で胃潰瘍をとらえるコツは何か,と聞かれれば,当然のことながら,それにはX線撮影のコツと,読影のコツとがあるということになる.
 いくら読影力が強くても所見がフィルムに写っていなければ全くとらえる二とができないし,撮影が、よくても,読影力が貧弱では見逃してしまう.でもどちらかといえば,読影よりも撮影がよい方が救われる.それは,よく撮れてさえいれば,専門家に見てもらって読影力を蓬うことができるがらである.質のよくない写真で読影力を養うほど無駄なことはないであろう.

十二指腸潰瘍のとらえ方

著者: 大柴三郎 ,   五味朝男 ,   望月福治

ページ範囲:P.1028 - P.1032

 十二指腸潰瘍は幽門輪に近いほど多いとされ,大部分が球部に発生するものと考えられている2,3).こうした立場からここでは十二指腸潰瘍のうち頻度の高い球部潰瘍のX線診断について述べる.

小腸X線検査の現状

著者: 平塚秀雄

ページ範囲:P.1033 - P.1036

はじめに
 胃腸バリウムX線検査の基本的概念は検査部位を充満し,あるいは二重造影法にて明瞭な像を確実にとらえることであろう.しかし小腸という長い管腔臓器に,胃,大腸の確立されたルーチン検査法と同様の考え方をそのままもちこむことはできない.すなわち胃,大腸は数分間内にその全体にわたって充満し,あるいは二重造影法を行うことができるが,小腸は一気に充満することは不可能で,またバリウムの頻回分割投与法などによりたとえ充満造影できたとしても,小腸は重畳,錯綜しやすい臓器であるだけにその重なりが強く,微細な検索の目的にはしばしば不適当となる
 一方,小腸全体を漸次充満していく,いうゆる追いかけ検査は,種々の係蹄を漸次充満するのを観察し,あらゆる部分,そして僅かなる部分も十分に観察できるという点でやや理想に近づいた検査法であろう.しかし充満時に常に圧迫を加えていかないと確実な診断ができないという煩雑さがあり,常に透視,撮影というたきな労力と箸しいX線被曝量が要求される.またバリウム進行の先端を追いかけながら異常がチェックされたとしても,この時点では二重造影法に移行することは難しい.

注腸造影法

著者: 市岡四象 ,   中江遵義

ページ範囲:P.1037 - P.1039

 注腸造影法,とくに二重造影法は①粘膜の微細な変化を表現できること,②辺縁の変化や伸展状態がわかること,③検査が比較的短時間で簡単に全大腸をみることができる利点があり,現在では大腸疾患の診断には欠くことのできない検査法の1つとなっているが,あくまで上部消化管のX線検査と同様に,注腸造影法でも読影に耐えるきれいな写真を撮ることが肝要である.以下,われわれの行っている注腸造影法(二重造影法)の実際について述べ,2,3の症例を供覧する.

消化性潰瘍の成因と診断

成因について

著者: 名尾良憲

ページ範囲:P.1050 - P.1051

 消化性潰瘍とは,その名が示すように,胃あるいは十二指腸粘膜が胃液の作用によって消化される病態を指す.健常な状態においては,その粘膜は抵抗性を有しており,また粘液の分泌によって保護されているから,自己消化の現象は起こらない.消化性潰瘍においては,なんらかの病的状態が発生して,粘膜の消化機転が起こると考えられる.

ストレス潰瘍

著者: 木原彊

ページ範囲:P.1052 - P.1053

ストレス学説と消化性潰瘍
 ストレスという言葉は一種の流行語のように用いられ,胃潰瘍と診断されると「ああストレス潰瘍ですか」などと患者さんの方から成因を説明?してくれるような時代である.しかし,いろいろな病気を局所的な病気でなく心身を含めた全身病として考え,治療しなければならないということは,多くの人々には全く理解されていない.また,これほど無責任に用いられている学術用語はない.ストレスという言葉はもともと機械工学の分野で用いられ,作動する機械の力学的バランスにひずみがかかっている状態をストレスがかかっていると表現されていたのである.
 医学の領域でストレスなる表現で生体の病態像を記載したのは,W. B. Cannonである1).その後,有名なカナダのHans Selyeによりストレス学説が展開された2).彼は生体に対する何らかの刺激stressor;わが国では一般にストレスとよばれているのでストレスという言葉を利用する)が加わると,その種類の如何を問わず副腎の肥大,胸腺の萎縮が起こり,胃では急性の潰瘍性変化が認められることを見出し,ホメオステーシスによってコントロールされている生体と外界の刺激との間の関わりあいや対立の過程で生ずる生物現象や疾病の成りたちを弁証法的に論理づけたのである.

線状潰瘍

著者: 五ノ井哲朗

ページ範囲:P.1055 - P.1057

線状潰瘍とは
 胃の消化性潰瘍はまた円形潰瘍とよばれることからも知られるように,その形が円または楕円形を呈するのが通常であり,それが治癒すると円形瘢痕(いわゆる星芒状瘢痕も含まれる)を形成する.これに対して細く長い線状の潰瘍瘢痕があることも古くから知られ,線状瘢痕とよばれてきた。
 1954年,村上ら1)はこれら線状瘢痕とよばれてきた病変の多くが,組織学的に未修復の部分を含む潰瘍そのものであり,瘢痕というよりはむしろ線状潰瘍とよぶべきものであることを指摘した.以来,わが国において,線状潰瘍に対する関心がにわかに高まり,あいついで多数の研究が発表されるにいたった.今日でもそのカテゴリー,成因などについてなお論議を残すとはいえ,線状潰瘍の病理,臨床所見,診断についてはその大要がほぼ明らかにされたといってよい.

びらん性胃炎

著者: 竹本忠良 ,   田中三千雄 ,   高崎健

ページ範囲:P.1058 - P.1059

びらん性胃炎の考え方
 "びらん性胃炎"という概念は現在でも混乱があり一定していない.もっとも,びらんそのものは粘膜に限局した上皮欠損で,潰瘍と違って粘膜筋板をこえていないし,瘢痕を残さず治癒すると共通した定義がなされているが,問題は"びらん性胃炎"という言葉である.以前から,急性びらん性胃炎,出血性胃炎あるいは表在性急性潰瘍という言葉があり,最近では"acute gastric mucosal lesion(AGML)"という用語も多用されている.
 BockusのGastroenterology(第3版)のVol.1にはerosions and acute(stress)ulcerとまとめられており,別にAGMLの成因が酸とペプシンの役目よりも胃粘膜関門の障害がより重要で,Davenportらのアスピリン,インドメサチン,アルコールおよび胆汁酸がrnucosal barrierを傷つけ,Hイオンの胃粘膜へのback diffusionをつよめるという考え,それにMenguyらのコルチコイド,フェニールブタゾンが胃の粘液分泌の減少と組成の変化を起こし,これが防御力を低下することが述べられている.

Mallory-Weiss症候群

著者: 田中弘道 ,   鶴原一郎 ,   渡部和彦

ページ範囲:P.1060 - P.1062

 1929年,G. K. MalloryとS. Weissがアルコール中毒症患者で頻回の嘔気・嘔吐をくり返した後で大量吐血をきたした剖検例を詳細に検索し,4例に食道・胃接合部から噴門部にかけて縦走する幅2〜3mm,長さ3〜20mmの数条の線状裂溝(mucosal tear, laceration)を認め,この裂創からの出血死として報告した.1932年には,彼らはさらに2剖検例を追加報告し,出血の原因はアルコール性胃炎,消化性潰瘍,肝硬変に伴う出血性びらんあるいは食道静脈瘤破裂によるものではなく,反復してみられた嘔吐による食道・胃接合部あるいは噴門部の粘膜あるいは粘膜下に及ぶ裂創形成によるものであったと報告した.
 これ以来,Mallory-Weiss症候群と呼ばれ,今日まで相当数の報告が見られるが,それによると,男性に圧倒的に多く,10歳代から80歳代までの幅広い年齢分布を示すことが知られている.

吻合部潰瘍

著者: 野登隆 ,   為近義夫 ,   岡部治弥

ページ範囲:P.1063 - P.1065

 1889年Braunの胃空腸吻合術後に発生した吻合部潰瘍の報告以来,吻合部潰瘍に関しては,人為発生性の潰瘍,言いかえれば,ある程度医原病の可能性があることより,その成因について多くの論議がなされてきた。また臨床的にも症状や経過等に詳細な検討がなされており,一般に吻合部潰瘍は通常の消化性潰瘍に較べ,疼痛が強く難治性で出血や瘻孔形成などの合併症をひき起こしやすく,したがって再手術の適応と考えられている.
 しかし今日のレントゲン,内視鏡診断法の進歩に伴い,比較的臨床症状が少なく予後の良い症例の存在することが知られており,内科的経過観察症例も増えている.以下筆者らの経験例を中心に,文献的考察を加えて,その成因と診断に触れてみたい.

消化性潰瘍の経過

著者: 増田久之 ,   佐藤誠 ,   大窪天三幸

ページ範囲:P.1066 - P.1067

 消化性潰瘍は種々の内科的治療によって治癒する場合が多いが,治癒しても再発し,再発を反復する場合が少なくない.また潰瘍が縮小しても,再燃を起こして大きくなることもあり,内科的治療に抵抗する場合もある.さらに潰瘍のため胃・十二指腸の変形を起こしたり,穿孔,出血,悪性変化をきたして手術を必要とする場合もある.このように,消化性潰瘍の経過は極めて変化に富み,多彩である.
 ここでは秋田大学第1内科に昭和46年1月から49年12月までの4年間に入院した消化性潰瘍の226例について,その経過を検討することにする.

消化性潰瘍の治療

出血性潰瘍の緊急処置

著者: 林貴雄

ページ範囲:P.1068 - P.1069

 上部消化管からの出血で,半数以上を占めるのが,胃および十二指腸潰瘍からの出血である.最近の内視鏡検査器械の進歩と診断技術の向上により,出血後早期の内視鏡検査が可能になった.出血後なるべく早期に内視鏡検査を行うと,図2のごとぐ,潰瘍底にしばしば露出した血管端を発見することがある.この露出血管が出血の原因であり,なんらかの方法でこの血管からの出血を阻止しなければならない.筆者らの経験では,このように露出した血管端を有する潰瘍は図1のごとく,胃体部の小彎側に多く,かつ比較的浅い急性期の潰瘍であることが多い.組織学的にみると慢性潰瘍と異なり,このような急性潰瘍に分枝する血管は図5のごとく,出血の瞬間まで正常状態を保っていることである.このため急な組織欠損により血管が露出し,大出血を起こすことが当然考えられる.
 この露出血管が存在する以上,輸血による血圧上昇,再出血をくりかえす結果になり,内視鏡診断と同時に緊急止血操作が必要となってくる.

穿孔潰瘍の緊急処置

著者: 渡辺豊

ページ範囲:P.1070 - P.1071

 穿孔は消化性潰瘍の合併症の1つであり,とくに出血とともに急激に重篤な症状をきたすので,救急処置の対象としても重要視されている.ただし,上部消化管における穿孔はその大部分が消化性潰瘍の穿孔であるとはいえ,すべてが消化性潰瘍ではなく,胃癌や胆石症の場合もあり,ときには外傷が原因になっている場合もある(表).したがって,診断面においても治療面においてもこの点についての配慮が望まれる.

薬物療法とその限界

著者: 春日井達造

ページ範囲:P.1072 - P.1074

 胃潰瘍,十二指腸潰瘍など消化性潰瘍は胃液の塩酸,ペプシンの攻撃因子と消化管粘膜の組織抵抗とのバランスのくずれにより発生することは明らかであるが,その原因については複雑で多数の可能性があげられており,現在そのものズバリの原因療法といえるものはない.
 自律神経遮断剤,新しい制酸剤,抗ペプシン剤,抗ガストリン剤その他など理論的には合理的な新抗潰瘍剤が相ついで市場に登場し臨床に供されているが,難治性潰瘍の治療成績を向上させ治療日数を短縮させることにいまだ成功していない1).一方,症状もさまざまで,実施においては個々の症例に応じた処置を講ずるべきである.

心身医学的療法

著者: 並木正義

ページ範囲:P.1076 - P.1077

消化性潰瘍とストレス
 消化性潰瘍は,従来から心身症の代表的疾患とされている.心身症とは大ざっぱにいって,患者を心身両面から全体的なものとしてみつめ,取り扱うことの必要性がとりわけあり,またそうしなければ,良好な治療効果の得られない疾患と思えばよい.消化性潰瘍は,こうした疾患の代表的なものだというわけである.つまり,本症は,胃や十二指腸の局所的疾患ではなく,心身を含めた全身病としての考慮をはらわなければならないものといえる.
 実際に消化性潰瘍の発生や再燃・再発にストレス,なかんずく精神的ストレスが,密接な関連性を有することについては,多くの医者が経験的に知っているし,最近では,一般の人々もストレスとかストレス潰瘍といった言葉を,あたかも流行語のように用いており,潰瘍の発生や再発に精神的要因がなんらかのかたちで関与することを,それとなく感じとっているものも少なくない.複雑な現代社会においては,さまざまなストレス因子が人間を悩ましていることは事実であり,このストレスによってひきおこされる神経性,体液性のアンバランスが,潰瘍の発生や再発に深い影響をもたらすことは十分考えられるところであり1,2),一方,それに対する適切な調整や対策が,治療上重要な意味をもつものであることもうなずける。このように考えるとき,消化性潰瘍の治療における心身医学的アプローチの位置づけは,おのずから明らかとなる.

どのような時に外科的療法を行うか

著者: 四方淳一 ,   渡辺哲弥 ,   高崎幸治

ページ範囲:P.1078 - P.1079

総論的なこと
 絶対的適応 合併症による緊急手術,あるいはそれに準ずるもの,すなわち,穿孔3,5)による汎発性腹膜炎,急性大量出血1),癌化,および狭窄による通過障害が挙げられる.
 比較的適応 前記の合併症を起こすおそれのある場合,内科的療法の奏効しないもの,あるいは再燃をくりかえすものは,比較的適応とされる.具体的には,内科的療法に抗して潰瘍の縮小をみなかったり,疼痛が軽減しないもの,治療を中止すると間もなく症状が再燃するもの,出血が持続するもの,胃の著明な変形があるもの,通過障害のあるもの,悪性化のおそれのあるもの,などが挙げられる2)

迷走神経切除術の再評価

著者: 長尾房大 ,   青木照明

ページ範囲:P.1080 - P.1081

 消化性潰瘍の外科的治療法としては,幽門側胃部分切除術(以下胃切除術と略す)が最も広く一般に用いられ,優れた成績を収めてきていることは衆知のごとくである.とくに,本邦においては,大井らにより,胃切除術の理論的基礎および実施上の切除範囲などが確立され,外科的治療を要する多くの潰瘍患者の治療に役立ってきた.一方,その頃,欧米,とくに米国においては,消化性潰瘍に対する胃切除術の死亡率,術後吻合部潰瘍の発生率,術後ダンピング症候群の発生率などの高いことを問題として,いわゆる迷走神経切除術(以下迷切術と略す)を中心とする種々の術式が盛んに検討されていた.もちろん,その背景には,日常の食生活の相違を含めた入種差や,胃切除術に限らず上腹部手術に伴う心・肺・血管疾患の合併率の高さなどの問題がある.またさらに,米国では,消化性潰瘍の中でも,明らかな胃分泌異常を伴う十二指腸潰瘍が多く,比較的早くから胃分泌生理学の研究が促され,その急速な進歩発展が外科手術術式にも大きな影響を与えてきたことも見逃せない.しかし,このような背景をうけて,主として,欧米で発達してきた迷切術を中心とする各種術式も未だ多くの問題を含んでおり,必ずしも統一された術式として確立されているわけではない.
 近年,わが国でも,再び(というのは1950年代にすでに一度,迷切術が検討された時期はあったが,初期の迷切術そのものに問題があった点と,胃切除術の成績が極めて良好であったために,その後忘れさられていた)迷切術が検討されるようになってきた.その理由としては,胃切除術後に少数ながら発生する小胃症状やダンピング症候群などの問題もあろうが,少なくとも日本人にとって,現在までのところでは,先に述べたごとく,実地臨床上これらの理由のみによって,胃切除をやめて迷切術を導入する根拠は薄く,むしろ,筆者らの考え方としては,外科学一般にも通ずる基本理念として,なるべくなら切らずに,もし切らねばならないものであるなら,必要にして十分かつ最少限とし,でき得る限り生体本来の機能を温存しながら,原疾患を治療していくべきであろうという考え方から出発して,消化性潰瘍についても,果たして理論通りに迷切術にその可能性があるのかどうか,という観点からこれを検討・評価していきたいと考えているわけである.

胃切除後症候群

著者: 鈴木快輔

ページ範囲:P.1082 - P.1083

 胃切除後症候群といっても,1つの疾患をいっているのではなく,種々な疾患の総称であるので,ここでは広義に解釈して,胃切除後に起こる疾患ということで述べたいと思う.

術後吸収不良症候群

著者: 藤原郁夫

ページ範囲:P.1084 - P.1085

 消化性潰瘍の外科的治療は胃切除が中心となるが,術後の吸収不良症候群malabsorption syndrome(以下MASと略)はダンピング症候群や吻合部潰瘍と共に厄介な術後障害の1つである.わが国ではprimary MASは極端に稀で,ほとんどの報告がsecondary MASに属し,中でも消化管手術後のものが多い.術後MASには他に小腸切除後の大きい問題があるが,主題の関係からここでは省略する.

潰瘍性大腸炎

その診断

著者: 吉田豊 ,   棟方昭博

ページ範囲:P.1086 - P.1087

 潰瘍性大腸炎は主として粘膜をおかし,しばしばびらんや潰瘍を形成する,びまん性で,原因不明の直腸を含む大腸の非特異性炎症である.本症は従来わが国では稀な疾患といわれたが,他の大腸疾患と同様に増加の傾向にあり,今日ではそれほど稀とはいえなくなっている,—昨年教室で行った全国アンケート調査でも1,2),1968年から1972年までの5年間に902例が集計されている.
 本症の増加の原因には食生活などの変化による実数の増加も考えられるが,本疾患に対する関心が強くなってきたことや,colonofiberscopy3)をはじめとする診断の進歩などにより診断される頻度が高まったためと思われる.本稿では,本症の診断について,臨床症状,X線・内視鏡診断などについて述べる.

その治療

著者: 横田曄 ,   宇都宮利善

ページ範囲:P.1088 - P.1089

 日本における潰瘍性大腸炎(以下C.U.と略)の歴史はまだ浅い.しかし,ここ数年症例は急激に増加し,もはや珍しいものではなくなった.筆著らがアンケートで集計している症例をみると,臨床症状も欧米のそれとは必ずしも同一とは思えず,人種差のほかに環境的因子が関係しているように考えられる。欧米と比較して,長期観察の症例が少ないので,日本人についての治療法の優劣を詳しくは論じられない.
 治療法についてみると,かつては病因が不明なままに,一般的な対症療法で終始していたのが,1940年代の初めにSvartzがSalazopyrinを導入して大きく変わった.さらに50年代にはACTH,Kortikosteroidが使われ,治療成績は向上し,今日一般に行われている保存的治療法の基本的パターンができた.これらの薬剤が,活動的症状をより早く鎮圧し,緩解期間を長くさせ,死亡率の低下を招いたことは事実であるが,C.U.を完全治癒に導くものではない.

座談会

潰瘍性病変の診断と治療をめぐって

著者: 名尾良憲 ,   丹羽寛文 ,   平塚秀雄 ,   本田利男

ページ範囲:P.1090 - P.1099

 レントゲンおよび内視鏡検査などの技術開発と工夫によって,潰瘍性病変へのアプローチに今日格段の進歩のあることは本主題全体を一覧されて瞭然のことと思われる.ここに,潰瘍性病変に対する診断から治療まで,その道でご経験の深い先生方に,ごく実際的な立場でお話し合いをいただき,まとめとした.

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 早川滉 ,   安倍達 ,   朝長正徳

ページ範囲:P.1109 - P.1111

 問題1. 38歳,女子.上腹部膨満感と激しい水様性下痢が続き,脱水症状が強く血圧低下などのショック症状にて入院した.胃X線検査では消化性潰瘍,ポリープなどはみとめず,内視鏡検査でも消化管粘膜には異常なく,胃生検でも正常と診断された.糞便中の諸種の病原菌の検索は陰性であった.口唇のメラニン沈着,頭髪の変化,皮膚,爪の変化などなく,胃液検査で基礎分泌の減少,刺激後でも低酸を示した.血申ガストリン値の上昇はなかった.胆のう造影で胆のうの拡大があり,胆のうは淡くしか造影されなかった.便中カリウム27mEq/day,血清カリウムは1.5mEq/l,血清カルシウム12.8mg/dl,総蛋白6.2g/dl,50g GTTは糖尿病型,膵液検査では液量の増加,重炭酸濃度の上昇をみとめた.補液を行い,外科的処置を行い,膵尾部に腫瘤を認め,切除した.切除により下痢症状は軽減したが,転移をみとめたので,放射線療法および副腎皮質ホルモン投与を行ったが,一時的に症状の軽快がみとめられた.
 この病歴より考えられる疾患は,次のうちでどれか.

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

VI.循環器

著者: 西崎統

ページ範囲:P.1112 - P.1113

プロトコールの診断は正確に
 内科臨床研修中には各分野のいろいろな内科疾患を取り扱い,そして各症例についてのプロトコールを書かねばならない,その際,正確に診断を記載する習慣を身につけておくことは極めて大切である.その診断について,まず病歴,診察および諸検査によって容易に確定診断のつけられる場合は問題はない.しかし,確定診断に及ぶまでに経過中いろいろな検査がなされ,また先輩,専門家とのディスカッションも行われたにもかかわらず,さて診断名を書くだんになって戸惑う場合が決して少なくない.なかでも,とくに慢性疾患,難病といわれている疾患,その他特殊な疾患などが多いように思われる.確かに,概念ははっきりしていても,その概念にあてはまるかどうかという診断基準のはっきりしないこともある.
 従来,一部の疾患では,米国や国際的な研究委員会で定められた診断基準が用いられているが,最近では,学会,研究班,専門委員会などで診断上の基準を定めた場合も多くなってきている.

超音波診断の読み方

肝疾患

著者: 福田守道

ページ範囲:P.1100 - P.1104

 パルス波超音波を使用し,その反射波をとらえて行う超音波診断法は診断機器の改良,検査技術の検討により最近長足の進歩が認められ,現在肝のみならず胆道系,脾など上腹部臓器疾患の診断法として不可欠の武器となりつつある.とくに肝のように,音響学的に比較的均一で巨大な実質性臓器は本診断法の最も好適な対象と考えられる.
 本法の手技自体は極めて簡単で,探触子(プローブ)を,診断を行おうとする体表面にあて,一定の走査線上を滑らす,すなわち用手接触複合走査法を行い,描かれる断層像(B-mode法)を記録,判定するのであるが,画像を読んで診断を下すためには,最低限度,走査断層面についての局所解剖学的知識およびある程度の音響物理学に関する理解が必要である,また精度の高い診断を行うためには,多面断層法,感度断層法を併用し,病変の臓器診断,拡がり,音響学的特性を把握するように努めると同時に,装置の条件についても十分検討を加え,最適の感度,解像度を得るように調整する必要がある.

演習・X線診断学

単純X線写真による読影のコツ(6)腹部単純写真

著者: 大澤忠

ページ範囲:P.1106 - P.1108

 今回は腹部単純写真で観察しうる石灰化像および類似濃厚陰影について供覧します.
 これらの石灰化像または類似濃厚陰影は,もし腹部単純撮影なしでいきなり造影検査を行えば造影剤におおわれて見逃されてしまいます,

診断基準とその使い方

自然気胸

著者: 吉村敬三

ページ範囲:P.1115 - P.1117

自然気胸の病態生理
 本症はその名の示す通り,かつては原因不明の気胸として処理され,しかもその原因の大半が結核であろうと考えられていた時代があるが,1935年ごろから,徐々にこの疾患は肺嚢胞症,ことにbullaまたはblebsの破裂によるものが大部分であることが多くの識者によって認められてきた.
 しかし,このような気腫性肺嚢胞症の本態ならびに成因については,必ずしも完全には解明されていないのが現状である.すなわち間葉組織の発育不全説や,肺胞の奇形説など,先天素因を重視する立場や,炎症が肺胞壁の破壊を起こさせるとする後天説をとる立場もあり,一概には説明できない.

肝硬変症

著者: 河田肇

ページ範囲:P.1118 - P.1121

肝硬変症の定義
 英語のcirrhosisやドイツ語のZirrhoseは,黄色あるいは橙色を意味するギリシャ語のKirrosが語源で,肝臓が黄疸のために,硬く黄色くなる状態に名づけられたもので,日本語の肝硬変という字句のほうが,病態を正しく表現しているともいえる.
 現在,肝硬変の定義としては,1956年の国際委員会の試案1)が広く用いられている.すなわち,

術後障害とその管理

乳がん手術後の再発と転移 その2

著者: 金上晴夫 ,   牧野永城

ページ範囲:P.1122 - P.1125

術後反対側にできる乳がん
 牧野 近年とくにアメリカ,イギリスあたりを中心に騒がれていることは,切除した乳がんの反対側に乳がんが起こるということです.人によっては8〜10%という人さえいるんです.
 フォローアップのときに反対側のmammographyを必ずやれば,石灰化像が相当多く見つかり,それを切ってみるとがん細胞が出てくるということで,腫瘤として触れないものでも取り出して,そちらのほうをsimple masstectomyをやったりする傾向がいま出てきてます.

緊急時の薬剤投与

糖尿病昏睡のときのインスリンの使い方

著者: 平田幸正

ページ範囲:P.1126 - P.1127

従来の方法
 インスリンの種類
 速効性インスリンを使用する.これには正規インスリンとアクトラピットがある.もし患者がインスリン使用中でインスリン抗体を有している場合,ブタインスリン製剤であるアクトラピットがより有効なことがある.またアクトラピットは中性であるので,酸性の正規インスリンよりも吸収が早く有利である.
 以上から,正規インスリンよりもアクトラピットの方がよいといえる.ただし手元に正規インスリンがあるが,アクトラピットの入手には時間を要するという場合には,正規インスリンをまず使用する.

臨床病理医はこう読む

血清蛋白分画像(6)

著者: 河合忠

ページ範囲:P.1128 - P.1129

急性相反応型血清蛋当分画像
 血清総蛋白濃度はやや低値を示すが,この症例のパターンでまず目立つのはalb分画の著減,α1およびα2分画の明らかな増加である.alb分画の減少はほとんどすべての病態で減少を示し,体組織への侵襲が大きいほど,また病態が長びくほどその低下も著しくなる.α1分画とα2分画がともに明らかに増加する場合は,活動性の炎症病変が存在する時にみられ,α糖蛋白(α1抗トリプシン,ハプトグロビン,など)の増加による.本症例ではCRP試験6+,発熱,関節痛を訴えてSLEの増悪期と診断された,このように,alb分画の減少,急性相反応物質acute phasere actants(α糖蛋白,フィブリノゲン,CRPなど)の増加を伴う病態を総称して急性相反応型分画像と呼び,活動性炎症病変に伴って認められる.
 β分画は主としてトランスフェリンによって占められ,血清アルブミン減少とほぼ同じような病態で減少傾向を示す.

図解病態のしくみ 循環器シリーズ・4

大動脈弁狭窄

著者: 博定

ページ範囲:P.1130 - P.1131

 成人の大動脈弁狭窄症(AS)は成因上,次の4つの範疇に区分されている.
 リウマチ性 最も多く過半数で他の弁膜症か大動脈弁閉鎖不全を伴う.純型あるいは孤立性ASは全例の1/4以下にとどまる,あらゆる年齢層にみられる.

小児の検査

電解質—数値のよみ方

著者: 藪田敬次郎

ページ範囲:P.1132 - P.1133

 血漿電解質の測定は一般病院の臨床検査部あるいは臨床検査センターでルーチンの検査として行われている.一般に電解質の異常は輸液をはじめ,緊急に処置をする必要のあるものが多いから,データが早くわかることが必要であるが,またその解釈を誤って処置をした場合に致命的な影響を与えてしまうこともあり,その判断は慎重でなければならない.電解質の異常は単独に起こることは少なく,他の電解質や酸塩基平衡,血液生化学の異常を伴うことも多い.したがって電解質の異常は生体の体液調節の総合的な結果として解釈し,生体全体としての病態を把握することが必要である.

皮膚病変と内科疾患

丘疹,結節あるいは腫瘤を主徴とする皮膚病変

著者: 三浦修

ページ範囲:P.1134 - P.1135

 丘疹はその表面が尖鋭性,扁平あるいは鈍円形などを呈し,平滑または粗糧である上に,臍窩を形成したり,フチが隆起したり,あるいは線状陥凹を見ることもある.色調も常色から紅色,褐色,灰色などを呈し,光沢を帯びることもある.硬さも多様である.さらに丘疹上に鱗屑をつけたり,黒点を形成したり,頂点にわずかに漿液をためたり(漿液性丘疹)することもあり,掻破などの機械的刺激によって膨隆し,ときには発斑にまで変ずることもある.また丘疹が毛孔に一致するか否かは診断上重要な手掛りとなる.
 結節も形,表面の性状や色調など,丘疹と同様に多様である.一般的にいって,丘疹に比較すると,上記のような性状は大まかなのを通例とする.上記の性状がさらに強調され,ときには基部がくびれて垂下するなどすれば腫瘤と呼ぶ,結節と腫瘤の硬さは丘疹よりもさらに精確に触知され,さらに多様に分かちうる.

診療相談室

胃集検でのX線被曝量について

著者: 北畠隆

ページ範囲:P.1136 - P.1136

質問 胃集団検診(マーゲン車による)におけるX線被曝の許容量のだいたいの基準について,また毎年1回,10年間にわたり胃集団検診を受けた場合,被曝による障害は考えられないでしょうか.(愛媛県 U生 49歳)
答 放射線を人体に照射した場合の許容限界を定めようとする試みは古くからあったが,国際的に統一された考え方が確立したのは,国際放射線防護委員会(ICRP)の1950年報告以降である.しかし当時の許容線量の概念と,今日のそれとではかなり変わってきている.すなわち,ICRPの1954年報告では,許容線量とは,「現在の知識に照らして生涯のいずれの時期にも感知されうる程度の身体的障害を起こさないと思われる電離放射線の量のこと」であった.これが1958年勧告では,「個人に対する許容線量とは,現在の知識に照らして重い身体的障害または遺伝的障害の起こる確率が無視できるような線量」となり,1965年勧告では,「放射線防護の目的は放射線の急性効果を防止し,かつ晩発性効果の危険を容認できるレベルにまで制限することにある」と述べている.この許容基準として放射線作業者に対して年間5rem(最大許容量),公衆の構成員(一般の人々)に対して0.5rem(線量限度)が勧告されている.

オスラー博士の生涯・29

医学史クラブでの講演

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.1137 - P.1140

 1894年,オスラー夫妻が英国外遊から帰国した9月に,マギル大学医学部から新館落成式の招待講演を頼まれたことに対し,オスラーは準備する時間がないということでこれを一応断ったが,大学の方では式典を延ばしてもぜひオスラーを迎えたいということで,この記念講演会は1895年の1月に催された.
 その時の講演は,「教育と思考」と題され,教えることと考えることの2つが大学の2つの主な機能であることを,オスラーは説得性のある言葉で語ったのである.

How about…?

研究と実地診療の橋渡しの場を—第19回日本医学会総会参加者の声から

ページ範囲:P.1141 - P.1144

4年に一度開かれる医学会総会で,ちょうど今,開会式があのような形で中止になってしまいましたが,先生方はこの総会にどんなことを期待して参加されましたか?
 A 医学全体の進歩や動向を知るにはよい機会だと思います.とくに毎日の診療活動に直接関係はなくとも,医学がこれからどんな方向に進もうとしているのか,考え方がどう変わりつつあるのかを知りたい.時代によって,特定のある臓器に対してでも,ある時は電気生理に集中するとか,細胞に集中するとか,生化学方面に集中するとか,そういう現象が起こりますね.たとえばカゼ症候群を1つとってみても,一時,ウィルスに話題が集中しておりましたが,最近は宿主側の防御機構に集中しているようです.そういう点である見通しがもてる.今年の話題としては,"炎症の機構"など,新しい方向として,ぜひ聞きたいテーマの1つです.

話題

糖尿病性網膜症と血中ホルモン動態ほかについて—糖尿病学会関東甲信越地方会から

著者: 池田義雄

ページ範囲:P.1049 - P.1049

 小春日和の1月25日,第12回糖尿病学会関東甲信越地方会が東京女子医科大学講堂で開かれた.発表された演題数は49と多数におよんだ.例年症例報告が主となるこの地方会,本年も昏睡症例など27席のそれぞれ興味深い報告が,多施設から行われた、ここでは,以下に述べる3つのテーマについて地方会からの話題としてとりまとめてみた.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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