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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻7号

1975年06月発行

文献概要

今月の主題 消化管潰瘍—診断および治療の現況 消化性潰瘍の治療

薬物療法とその限界

著者: 春日井達造1

所属機関: 1愛知県がんセンター内科

ページ範囲:P.1072 - P.1074

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 胃潰瘍,十二指腸潰瘍など消化性潰瘍は胃液の塩酸,ペプシンの攻撃因子と消化管粘膜の組織抵抗とのバランスのくずれにより発生することは明らかであるが,その原因については複雑で多数の可能性があげられており,現在そのものズバリの原因療法といえるものはない.
 自律神経遮断剤,新しい制酸剤,抗ペプシン剤,抗ガストリン剤その他など理論的には合理的な新抗潰瘍剤が相ついで市場に登場し臨床に供されているが,難治性潰瘍の治療成績を向上させ治療日数を短縮させることにいまだ成功していない1).一方,症状もさまざまで,実施においては個々の症例に応じた処置を講ずるべきである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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