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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻7号

1975年06月発行

診断基準とその使い方

自然気胸

著者: 吉村敬三1

所属機関: 1浜松医大第1外科

ページ範囲:P.1115 - P.1117

文献概要

自然気胸の病態生理
 本症はその名の示す通り,かつては原因不明の気胸として処理され,しかもその原因の大半が結核であろうと考えられていた時代があるが,1935年ごろから,徐々にこの疾患は肺嚢胞症,ことにbullaまたはblebsの破裂によるものが大部分であることが多くの識者によって認められてきた.
 しかし,このような気腫性肺嚢胞症の本態ならびに成因については,必ずしも完全には解明されていないのが現状である.すなわち間葉組織の発育不全説や,肺胞の奇形説など,先天素因を重視する立場や,炎症が肺胞壁の破壊を起こさせるとする後天説をとる立場もあり,一概には説明できない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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