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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻7号

1975年06月発行

文献概要

皮膚病変と内科疾患

丘疹,結節あるいは腫瘤を主徴とする皮膚病変

著者: 三浦修1

所属機関: 1杏林大皮膚科

ページ範囲:P.1134 - P.1135

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 丘疹はその表面が尖鋭性,扁平あるいは鈍円形などを呈し,平滑または粗糧である上に,臍窩を形成したり,フチが隆起したり,あるいは線状陥凹を見ることもある.色調も常色から紅色,褐色,灰色などを呈し,光沢を帯びることもある.硬さも多様である.さらに丘疹上に鱗屑をつけたり,黒点を形成したり,頂点にわずかに漿液をためたり(漿液性丘疹)することもあり,掻破などの機械的刺激によって膨隆し,ときには発斑にまで変ずることもある.また丘疹が毛孔に一致するか否かは診断上重要な手掛りとなる.
 結節も形,表面の性状や色調など,丘疹と同様に多様である.一般的にいって,丘疹に比較すると,上記のような性状は大まかなのを通例とする.上記の性状がさらに強調され,ときには基部がくびれて垂下するなどすれば腫瘤と呼ぶ,結節と腫瘤の硬さは丘疹よりもさらに精確に触知され,さらに多様に分かちうる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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