文献詳細
文献概要
今月の主題 感染症—最近の話題 細菌感染症—原因菌の変遷
クレブシェラ感染症
著者: 斉藤厚1
所属機関: 1長崎大・第2内科
ページ範囲:P.1156 - P.1157
文献購入ページに移動 激症肺炎の起炎菌としてよく知られているFriedlander Bacillusを含むKlebsiellaは腸内細菌に属し,厚い莢膜を有する非運動性のグラム陰性桿菌である.近年,endogenous infection(内因性感染症)の増加に伴い,本菌感染症も注目されている.本菌はまた,最近汎用されているペニシリン系抗生剤に自然耐性であることからも,各種臨床材料から高頻度に分離され,呼吸器,尿路,胆道系の感染症の原因菌として日常よく遭遇するものである.
Klebsiellaの分類に関しては,歴史的にかなりの混乱があり,現在もなお各専門家の間で意見の一致をみていないので,本稿では初めに本菌属の分類を簡単に説明し,呼吸器感染症を中心に述べてみたい.
Klebsiellaの分類に関しては,歴史的にかなりの混乱があり,現在もなお各専門家の間で意見の一致をみていないので,本稿では初めに本菌属の分類を簡単に説明し,呼吸器感染症を中心に述べてみたい.
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