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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻8号

1975年07月発行

文献概要

今月の主題 感染症—最近の話題 細菌感染症—原因菌の変遷

アシネトバクター感染症

著者: 清水喜八郎12 奥住捷子2

所属機関: 1筑波大感染内科 2東大中央検査部

ページ範囲:P.1160 - P.1161

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 Acinetobacterは自然界に広く分布し,水や土の中からしばしば分離される.近年,ヒトの喀痰,尿,血液,膿などから分離例が増加し,その病原性が議論されている.本菌は,Gram(-)の球桿菌で,チトクロームオキシダーゼ(-),硝酸塩還元(-),運動性(-)で,古くは,糖を酸化によって分解するものはHerellea vaginicolaあるいはBacterium anitratum,糖の分解性のないものは.Mima PolymorphaあるいはMoraxella lwoffiと呼ばれていたが,1954年Brisou et PrevotはAcinetobacter属を設け,糖分解菌をAcinetobacter anituratum,また,糖非分解菌をAcinetobacter lwoffiとした.1971年にspeciesはAcinetobacter calcoaceticusのみとなり,この中にAcinetobacter anitratusもAcinetobacter lwoffiも含まれることになった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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