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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻8号

1975年07月発行

文献概要

今月の主題 感染症—最近の話題 細菌感染症—原因菌の変遷

嫌気性菌感染症

著者: 島田馨1

所属機関: 1東京都養育院付属病院

ページ範囲:P.1164 - P.1165

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嫌気性菌の分類
  嫌気性菌の分類,命名は形態を主としたフランス学派と,菌のブドウ糖発酵代謝産物を分類の基準にしているアメリカ学派とではかなり異なっていた.アメリカ学派の方式では,菌の最終的な同定にはガスクロマトグラフィーを必要とするわずらわしさがあるが,最近刊行されたBergeyのManual of Determinative Bacteriology第8版にはこの分類が採用してあり1),この本の性格からいっで,今後アメリカ学派の分類がひろく使われるものと思われる.この分類では,かつてSphaerophorusと呼ばれていたグラム陰性桿菌はFusobacteriumに分類され,また嫌気性CorynebacteriumはPropionibacteriumと名前が変わっている.そのほかとくにグラム陽性桿菌の分類が従来に較べて大きく整理されているのが特徴で,かつてのCatenabacterium,Ramibacterium,CillobacteriumはすべてEubacteriumに統合された.表1には臨床材料から分離される主な嫌気性菌を示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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