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炎症の機構というテーマで,今回の医学会総会において,炎症に関する話題がとりあげられた.司会者の大島,林,両教授が述べたように,炎症反応はまず臨床的,機能的,形態学的変化としてとらえられたが,生化学,免疫学の進歩に伴い,炎症反応がさらに詳しく解明されるようになった.このような観点から炎症を見つめ,現時点における合理的な炎症の治療の樹立に貢献するために行われたのが今回のシンポジウムである.筆者もその一員として参加したが,そこでとりあげられた大きな問題点を考えてみると,第1には炎症のmediatorのこと,第2は炎症の場のこと,第3は炎症抑制の意義がいかなるものであるか,の3点であったように思う.
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