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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻8号

1975年07月発行

文献概要

話題

炎症のしくみ—第19回日本医学会総会のシンポジウムから

著者: 水島裕1

所属機関: 1東大・物療内科

ページ範囲:P.1177 - P.1177

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 炎症の機構というテーマで,今回の医学会総会において,炎症に関する話題がとりあげられた.司会者の大島,林,両教授が述べたように,炎症反応はまず臨床的,機能的,形態学的変化としてとらえられたが,生化学,免疫学の進歩に伴い,炎症反応がさらに詳しく解明されるようになった.このような観点から炎症を見つめ,現時点における合理的な炎症の治療の樹立に貢献するために行われたのが今回のシンポジウムである.筆者もその一員として参加したが,そこでとりあげられた大きな問題点を考えてみると,第1には炎症のmediatorのこと,第2は炎症の場のこと,第3は炎症抑制の意義がいかなるものであるか,の3点であったように思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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