文献詳細
文献概要
洋書紹介
—B. H. Par & R. A. Good著—Principles of Modern Immunobiology;Basic & Clinical
著者: 折田薫三1
所属機関: 1岡山大外科学
ページ範囲:P.1194 - P.1194
文献購入ページに移動臨床から基礎,基礎から臨床への絶えざるサイクル
近年,免疫系が生物の個体維持に必須欠くべからざるものであることが明らかとなるにつれて,免疫学なかんずく免疫生物学は一科学の分野を越えて広く医学,生物学の領域に拡大しつつあるのは当然である.その反面,年毎に増加するおびただしい免疫学的情報,各人各様の解釈のため専門家といえども免疫生物学のなかでの自己の占める位置そして目的をもともすれば見失いがちである.ましてや,学生や臨床に取り組んでいるわれわれにね免疫をいやが上にも難解なるものとしている.平易にして深い最近の解説書がまたれていたゆえんである.はからずも本書は臨床家の立場から,患者における免疫生物学的考察を目的として基礎的知見より出発して書かれたものであり,われわれの要望を満たして余りあるものといえよう.
Good一門は免疫生物学の基礎から臨床への接点に立つ世界の最高峰にあるごとは周知である.彼らの多くの仕事を加えて偏ることなく書き上げられたみごとな解説書である.
近年,免疫系が生物の個体維持に必須欠くべからざるものであることが明らかとなるにつれて,免疫学なかんずく免疫生物学は一科学の分野を越えて広く医学,生物学の領域に拡大しつつあるのは当然である.その反面,年毎に増加するおびただしい免疫学的情報,各人各様の解釈のため専門家といえども免疫生物学のなかでの自己の占める位置そして目的をもともすれば見失いがちである.ましてや,学生や臨床に取り組んでいるわれわれにね免疫をいやが上にも難解なるものとしている.平易にして深い最近の解説書がまたれていたゆえんである.はからずも本書は臨床家の立場から,患者における免疫生物学的考察を目的として基礎的知見より出発して書かれたものであり,われわれの要望を満たして余りあるものといえよう.
Good一門は免疫生物学の基礎から臨床への接点に立つ世界の最高峰にあるごとは周知である.彼らの多くの仕事を加えて偏ることなく書き上げられたみごとな解説書である.
掲載誌情報