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文献詳細

雑誌文献

medicina12巻8号

1975年07月発行

文献概要

今月の主題 感染症—最近の話題 感染と修飾

免疫抑制剤と感染

著者: 中村健1

所属機関: 1帝京大小児科

ページ範囲:P.1206 - P.1207

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はじめに
 免疫抑制剤の開発によって,自己免疫疾患の治療,移植免疫における拒絶反応の抑制およびアレルギー疾患の治療などに免疫抑制療法が広く行われるようになり,医療の進展に大いに寄与している.その反面,易感染,骨髄造血機能障害,腫瘍発生との関連性などの副作用が問題となっている.近年,免疫抑制剤を使用する機会が増加し,これに伴って,医原性の免疫不全状態を招来する条件がふえてきている.それだけにとどまらず,易感染の条件をふやしてきていることにもなる.
 免疫抑制療法に伴う感染症には細菌性,真菌性およびウイルス性のものがある.通常みられる感染症のほかに,宿主側の感染に対する抵抗性の低下により比較的病原性の弱い微生物による感染-Opportunistic or unusual infectionを惹起し,時に致死的な経過をとるものがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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