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雑誌目次

雑誌文献

medicina12巻9号

1975年08月発行

雑誌目次

今月の主題 甲状腺疾患のすべて 座談会

甲状腺疾患のすべて—病態から実地診療上の諸問題まで

著者: 長滝重信 ,   満間照典 ,   鈴木秀郎 ,   伊藤國彦 ,   飯野史郎

ページ範囲:P.1298 - P.1313

 日進月歩の医学の中で,甲状腺疾患に関する研究も新たな展開を迎えつつある.とくに新しい検査法の開発による甲状腺ホルモン,TSHおよびTRHの測定や,病因に対する免疫学的アプローチはその最たるものといえよう.
 ここでは,そうしたトピックスも混じえて,実地診療上の諸問題まで広くお話しいただく.なお,詳細は各論文を参照されたい.

甲状腺ホルモンをめぐって

甲状腺ホルモンの生合成とその異常

著者: 日下部恒輔

ページ範囲:P.1314 - P.1315

はじめに
 甲状腺は全身組織の需要に応じてホルモンを生成分泌するが,その機能は下垂体から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって調節されており,このTSH分泌をさらに間脳からのTRH (TSH遊離ホルモン)が制御している.甲状腺ホルモンは構造上ヨード化アミノ酸で,その台成は甲状腺蛋白(サイログロブリン)分子内のチロジン基において行われ,蛋白の水解によって遊離,分泌される.

サイロキシンとトリヨードサイロニン

著者: 稲田満夫

ページ範囲:P.1316 - P.1317

 1926年,甲状腺の有効成分として,サイロキシン(T4)が単離されて以来,甲状腺内には,種々のヨウ素化合物の存在が明らかにされた.これらの甲状腺内ヨウ素化合物のうち,ホルモン作用のみとめられるのは,T4と3,5,3'-l-トリヨードサイロニン(T3)である.T4の血中濃度正常値はほぼ10μg/100ml程度で,以前よりその測定は臨床的に応用されてきた.一方,T3の測定は最近ようやく可能となり,その血中濃度はT4の1〜2%で,T3に関する知見が多数報告されている1〜3)
 T4およびT3の骨格は,図1こ示すようにサイロニンであり,この分子へヨウ素がつく位置と数により,物理化学的,生物学的性質が異なってくる.T4は3,5,3',5'の位置にヨウ素が結合した3,5,3',5'テトラヨードサイロニンであり,T3は3,5,3'の位置にヨウ素が結合している.これらは,いずれも天然のものは左旋性である.

甲状腺ホルモン結合蛋白とその異常

著者: 紫芝良昌

ページ範囲:P.1318 - P.1319

はじめに
 甲状腺疾患を診断する場合,検査の最初の手がかりは血中甲状腺ホルモン濃度のうちで組織の代謝に密接に関連する部分を測定することである.甲状腺ホルモンは,T4にしてもT3にしても,大部分が血清蛋白(とくにTBG,TBPA,albumin)に結合しており,血清蛋白に結合していないホルモン(free hormone)が組織の代謝に密接に関連している.したがって,もし血清中にある甲状腺ホルモン結合蛋白が一定不変であれば,血中の甲状腺ホルモン濃度を測定しただけで,組織の代謝状態を反映するホルモン量を推測することができるけれども,もし血清中の甲状腺ホルモン結合蛋白に変化があれば,血中の甲状腺ホルモン濃度を測定しただけでは組織の代謝と関連のあるホルモン量を推測することは不可能なことになる.このような血清中の甲状腺ホルモン結合蛋白の異常が非常に稀であるということであれば問題は少ないが,実際の臨床では,種々な疾患により,あるいは用いている薬剤により,あるいは先天性の異常により,血清中の甲状腺ホルモン結合蛋白は変動するので,血清中の甲状線ホルモンに関するdataを正しく解釈するためには,血清甲状腺ホルモン結合蛋白に関する知識が不可欠である.

カラーグラフ

甲状腺疾患の病理

著者: 矢川寛一

ページ範囲:P.1322 - P.1325

 甲状腺疾患の病理形態的変化には,他臓器のそれと同じく,発育,循環,代謝などの障害および炎症,増殖,腫瘍などがあげられるが,その病変と内分泌的機能障害像との相関は単純でなく,また炎症や腫瘍こおいてもその組織像が多彩であるばかりでなく,臨床像との関係が他臓器のそれとちがった特別の概念を必要とする場合もある.

甲状腺機能検査

甲状腺の視床下部・下垂体性調節と検査

著者: 満間照典

ページ範囲:P.1342 - P.1343

はじめに
 甲状腺機能が視床下部・下垂体系により調節されていることは広く知られている。すなわち視床下部よりTSH放出ホルモン(TRH)が分泌され,このTRHが下垂体門脈系を経て下垂体に作用しTSHを分泌させる.TSHは甲状腺に働き甲状腺ホルモンを分泌させる.また逆に血中の甲状腺ホルモンが過量となると,視床下部および下垂体に働きTSHの分泌を抑制するいわゆるnegative feedback機構が存在することもまた良く知られている.このように視床下部・下垂体・甲状腺は機能的に1つのループを作り,甲状腺ホルモンレベルを一定に保っている.
 視床下部・下垂体系による甲状腺機能調節の検査法としては,従来TSH測定,TSH刺激試験,T3抑制試験等が行われていたが,最近TRHが合成され入手可能となり,TRHテストとして臨床的に下垂体のTSH分泌予備能を知る検査法として広く用いられている.また,TRHそのものの測定もradioimmunoassay(RIA)が導入され測定が可能になりつつあり,視床下部・下垂体系による甲状腺機能調節の検査法も著しく進歩した.本稿においてはこれら検査法中,TRH測定法,TRHテスト,TSH測定法,TSHテストを取り上げ,これらテストの臨床的意義および実施上の注意等について解説する.

甲状腺摂取率検査とシンチグラム

著者: 森徹

ページ範囲:P.1344 - P.1351

はじめに
 甲状腺は血中のI-を選択的に捕獲し,これを有機化して甲状腺ホルモンを合成・分泌する.この過程を観察するため,放射性ヨードを追跡子として投与し,甲状腺への放射能の摂取率を測定する検査である.最近のin vitro検査の進歩により,血中の甲状腺ホルモンやTSHのレベルは正確に測定可能となり,いわゆる機能状態を知ることは容易となったが,疾患異常の詳細を知るためには摂取率検査を行うことが必要である従来,この検査には131Iが用いられてきたが,最近では被曝軽減の目的から99mTcO4-123Iが131Iにとって代わる傾向にある.以下,まず131I摂取率について述べ,さらに最近の検査法を紹介したい.そして最後にシンチグラフィーについて述べる.

甲状腺ホルモン測定法

サイロキシン(T4

著者: 木下文雄

ページ範囲:P.1332 - P.1334

 血液中の甲状腺ホルモンは大部分サイロキシン結合蛋白(Thyroxine Binding Protein;TBP)と結合しており,一部のT4はTBPと結合せず遊離T4として存在する.したがって蛋白に結合した沃素(Protein Bound Iodine;PBI)を測定しても甲状腺ホルモン量を知ることができ,このPBIの測定は信頼性の高い甲状腺機能検査法として今日まで広く一般に用いられてきた.しかしPBIの測定は操作がはなはだ煩雑であり,微量の沃素でもかなり影響を受ける難点があった.
 最近のRI(Radioisotope)より測定法の目覚ましい進歩に伴い,血中T4の測定は後述のCPBA(Competitive Protein Binding Analysis)法,RIA(Radioimmunoassay)法,Receptor assay法などがPBIに代わって用いられるようになってきている.

トリヨードサイロニン(T3

著者: 斎藤慎太郎

ページ範囲:P.1336 - P.1337

トリヨードサイロニンの概説
 3,5,3'-triiodothyronine(T3)はthyroxine(T4)分子からヨード1原子を除いた構造を有する.また3,3',5'-T3はreverse T3と呼ばれている.
 T3の生物学的効果は,質的にはT4とほぼ同様であるが,効力はT4に比して数倍強力である.またT3では,ホルモンとしての効果の発現が速やかであるが,これに対して作用持続時間は,一般にT4よりも短いとされている.

T3レジン摂取率(T3RU)

著者: 仙田宏平

ページ範囲:P.1338 - P.1340

はじめに
 甲状腺ホルモン,すなわちサイロキシン(T4)およびトリヨードサイロニン(T3)の大部分は血中でサイロキシン結合蛋白(TBP)と結合しているが,TBPには甲状腺ホルモンと結合していない不飽和の部分が存在し,これはホルモン量と負の相関をもって変動することが知られている.この不飽和TBP量から間接的に血中甲状腺ホルモン量を測定するsaturation analysisは近年の甲状腺機能検査法の急速な進歩と普及に大きな貢献をしている.
 1955年,Hamolsky1)は,血液と孵置した131I-T3が血漿蛋白のみならず赤血球にも結合することを見出し,このことを利用して131I-T3赤血球摂取率(T3EU)が甲状腺機能亢進症で高値を,逆に低下症で低値を示すことを報告した2),このT3EUがsaturation analysisによる甲状腺機能検査法の土台となっている.その後,1960年,Mitchellら3)は赤血球の代わりにpolyurethane resinembedded sponge(Triosorb resin sponge)を用い,T3EUと比べてより簡便で,精度の高いレジン・スポンジ摂取率(T3RSU)を開発した.

臨床的アプローチ

甲状腺炎の病態と治療

著者: 森田陸司

ページ範囲:P.1386 - P.1387

急性化膿性甲状腺炎
 病因と病理 通常,頭部や頸部の感染巣より,二次的に甲状腺内に化膿巣を作る稀な疾患である.起炎菌はstrePtococcusやPneumococcusのことが多い.病理組織像は局所のnecrosisと多核白血球浸潤,それに続く線維化が特徴的である.
 臨床症状と検査所見 悪寒,戦慄,全身倦怠の全身症状とともに,前頸部に激しい痛みをきたし,しばしば耳,下顎,後頭部に放散する,甲状腺部は発赤,腫脹と疼痛が強く,頸部リンパ節も腫大する.leucocytosisがあり,時に血中thyroxine量の増加(甲状腺破壊による貯蔵ホルモンの血中流出)を示すことがあるが,甲状腺機能は正常である.シンチグラムは病変部の取り込みが抑えられcold noduleに似た像を呈す.典型的なものは診断が容易であるが,時に亜急性甲状腺炎,嚢腫への出血,未分化癌,慢性甲状腺炎の急性増悪と鑑別する必要がある.

非中毒性甲状腺腫の病態と治療

著者: 原正雄

ページ範囲:P.1388 - P.1389

 非中毒性甲状腺腫とは甲状腺機能の亢進または低下症状のない慢性の甲状腺腫大で,甲状腺炎,悪性腫瘍を除いたものである.甲状腺腫の形状からびまん性と結節性に,地域における発生頻度から地方病性と散発性にわけられる.

甲状腺悪性腫瘍の病態と治療

著者: 牧内正夫

ページ範囲:P.1390 - P.1391

はじめに
 甲状腺悪性腫瘍は,癌,肉腫,悪性リンパ腫,転移性甲状腺腫に大別することができる,甲状腺の悪性リンパ腫は,甲状腺に限局する場合と全身のリンパ組織が系統的に侵される場合があるが,まれである.転移性甲状腺腫は,原発巣の組織型は腺腫と同様で,細胞異型や浸潤などの悪性所見を備えていないにもかかわらず,臨床的に遠隔転移をみるもので,濾胞腺癌の一亜型と考える人もあるが,まれな疾患である.また甲状腺の肉腫もきわめてまれである.すなわち,甲状腺悪性腫瘍の大部分は癌ということができる.したがって,本稿では甲状腺癌の病態と治療についてのべることにする.

甲状腺の免疫学的検査

著者: 鈴木秀郎

ページ範囲:P.1392 - P.1394

甲状腺の抗原成分
 甲状腺の抗原成分および対応する抗体の検査法は表1に示すごとくであるが,そのうち最も重要なものはサイログロブリン,甲状腺濾胞上皮のマイクロゾーム分画である.

甲状腺機能亢進症の治療

内科的治療

著者: 鎮目和夫

ページ範囲:P.1364 - P.1365

 甲状腺機能亢進症にはバセドウ病とプランマー病が含まれる.そのほか,極めて稀にはTSH産生腫瘍によることもあり,また甲状腺剤中毒症によることもあるが,ここではバセドウ病とプランマー病の内科的治療について述べよう.

放射性ヨード療法

著者: 鳥塚莞爾

ページ範囲:P.1366 - P.1367

はじめに
 甲状腺機能亢進症の治療法として,抗甲状腺剤療法,放射性ヨード療法および外科的部分切除術が行われているが,このうち放射性ヨード療法は甲状腺の選択的なヨード摂取能を利用したもので,甲状腺に集積した放射性ヨードの放出する放射線によって濾胞上皮を破壊することを目的としている,現在主に131I(半減期8日)が用いられ,簡便で治療効果のすぐれていることから広く利用されてきたが,最近,治療後の長期にわたる観察から,甲状腺機能低下症の多発が知られるようになり,再検討が行われるようになっている.以下,筆者らの経験を中心に本療法の現状について述べる.

外科的治療

著者: 降旗力男

ページ範囲:P.1368 - P.1369

 甲状腺機能亢進症には,びまん性甲状腺腫を有するtypeと,結節性甲状腺腫ないし甲状腺結節を有するtypeとがある.前者はバセドウ病,あるいは甲状腺中毒症などと呼ばれるものであり,後者はプランマー病,あるいは中毒性腺腫(toxic adenoma)と呼ばれるものである。
 いわゆるバセドウ病の病因については,近年研究のめざましい進歩があり,その病因は甲状腺目体にはなく,患者血清中にあるLATS,LATSprotector,あるいはHTSなどと呼ばれる物質の作用によるものと推測されている.一方,プランマー病の病因については不明の点も多いが,その病因はLATSなどとは関係がなく,腺腫(adenoma)自体にあるものと推定されている.したがって,甲状腺機能亢進症の治療はバセドウ病とプランマー病とに分けて考える必要がある.

バセドウ・クリーゼとその治療

著者: 小倉一 ,   大江勝

ページ範囲:P.1370 - P.1371

甲状腺クリーゼ(ストーム)とは
 甲状腺機能亢進症の経過中になんらかの増悪因子が加わって,病態が極端に悪化する状態をいう.臨床症状としては,極度の焦燥,せん妄および昏睡,40℃あるいはそれ以上の高熱,不安,血圧低下,嘔吐,下痢などの症状が急激に発来してくる状態をいう.本症は臨床的診断名であって,病理解剖によっても特有の病変は認められず,本質的に甲状腺機能亢進症となんら異なるところはない.
 発症頻度は,甲状腺機能亢進症の約1.7%1)とされていたが,最近の本症の予防,とくに外科的術前処置が進歩して,いわゆる術後甲状腺クリーゼは比較的まれなものとなったが,いったん発症すれば,重篤な症状を示し,しばしば死に至り,今日なお死亡率は20%2)をこえるものである.しかし,前述のごとく,本症状は臨床的病状をさすものであり,どの程度以上のものをクリーゼというかは確定されていないので,いわゆる内科的なクリーゼ"medical crisis"は,重症な甲状腺機能亢進症では,いつでもおこりうる可能性があり,早期の判定と処置が必要である.

眼症状とその治療

著者: 入江実

ページ範囲:P.1372 - P.1373

眼症状の分類と成因
 バセドウ病の眼症状には大きく分けて2つのものがある.1つはバセドウ病の成因そのものに直接結びついたもので,眼の種々の組織に腫脹,浮腫,ムコ多糖類沈着,細胞浸潤,循環障害などの変化をきたし,眼球突出をはじめ眼球運動障害,とくに上方注視障害,複視,眼球および眼瞼の浮腫,結膜の浮腫状腫脹,角膜潰瘍,視神経障害による視力低下などをきたすものである,このうち眼球突出は以前バセドウ病のTriasの1つとして考えられた時代もあるが,実際には眼球突出のない患者も多くみられ,その比率はほぼ半々であると考えてよい.これら眼症状の成因はバセドウ病の成因が未だ不明であるので,やはり不明であるといわざるをえないが,LATS,TSH以外の甲状膝刺激物質が,直接的または間接的にこの種の眼症状の発現に関与している可能性があると考えられている.またある種の免疫反応が甲状腺でおこり,その反応産物がリンパ流を通じて眼球に至るためこのような症状を発現するというKrissらの説も極めて興味深い.
 第2のバセドウ病の眼症状はバセドウ病の結果もたらされた血中甲状腺ホルモンの過剰状態に由来するものである.これは甲状腺ホルモン自身およびその過剰のための交感神経系の興奮によって惹きおこされるもので,次のようなものがある.まずlid retractionとよばれるもので,これは上眼瞼筋の攣縮により上眼瞼がつり上がり,角膜との間に鞏膜の白い部分がみえるもので,患者の顔を動かさないで目だけで足下をみるようにさせると,さらにはっきりと症状があらわれ,lid lagまたはvon Graefeの症状とよばれる状態を示す.同様の機転によって眼裂の拡大(Dakympleの症状)があり,患者は一見驚いた時のような表情を示す.また患者のまばたきの回数は減少し(Still-wayの症状),上方凝視の際に額にしわがよらない(Joffroyの症状)などの症状をきたす.ここでとくに注意したいのは,von Graefeの症状やDalrympleの症状のために一見患者の眼が大きくみえるのを,真の眼球突出と誤らないようにすることである.眼球突出とはあくまでも眼球が前方にせり出すことであり,大きな眼とは異なることを常に念頭において患者をみて欲しい.

原発性甲状腺機能低下症の治療

成人型

著者: 飯野史郎 ,   伴良雄

ページ範囲:P.1380 - P.1381

 甲状腺機能低下症には,甲状腺自身の障害による原発性甲状腺機能低下症,下垂体前葉の障害による二次性甲状腺機能低下症および視床下部障害による三次性甲状腺機能低下症の3種があるが,本稿では誌面の部合で,このうち,原発性甲状腺機能低下症に限り,また,とくに成人型の治療についてのみ述べたいと考える.
 原発性甲状腺機能低下症の原因には数多くのものがあるが,最近,もっとも重要視されているのは慢性甲状腺炎または放射性ヨード療法に続発するものであり,また,甲状腺手術後の低下症の発現頻度も,従来の報告よりも高いのではないかといわれている.甲状腺機能低下の原因が,甲状腺組織の崩壊または減少による場合には,甲状腺ホルモンによる補充療法を終生行わねばならない.したがって,治療に当たっては,患者によくその旨を理解せしめ,途中で治療を放棄することのないように説得せねばならない.

クレチン症および小児型

著者: 中島博徳

ページ範囲:P.1382 - P.1383

 小児の原発性甲状腺機能低下症の大部分はクレチン症,すなわち先天性のものであり,小児型,すなわち後天性のものは稀である.
 クレチン症の中には,甲状腺欠損または形成不全によるもの,異所性(下降異常)によるもの,甲状腺ホルモン合成障害によるものがあるが,その治療は甲状腺ホルモンの補充療法を主体とする点,全く同一である.

粘液水腫昏睡

著者: 畔立子 ,   宮井潔

ページ範囲:P.1384 - P.1385

はじめに
 粘液水腫昏睡は,長期にわたり治療を受けずに放置した甲状腺機能低下症の患者の終末像であり,症状の増悪と昏睡をきたす重篤な病型である.
 英米では,1879年にOrdが低体温と昏睡を生じた粘液水腫の例を最初に記載しており,1963年にはForester1)は自験例を含め1911年以降の77例を集め分析している.本邦においてはほとんど記載がなく,最近の報告例5)についても,甲状腺機能低下の確定になお問題が残っているようである.筆者らも自験例はないので,以下文献的に考察をすすめたい、粘液水腫昏睡は一般には中年以後の女性で全身性血管硬化症,とくに冠動脈硬化症のある老人に多く,寒冷な季節に発症をみている。1956年以降は3,5,3'-l-triiodothyronine(T3)の使用により生存例も報告されるようになった.しかしその死亡率はなお高く,予後不良であるので,保険医療が普及し,機能低下症の診断・治療法が確立されている現今では,その発症は少ないとはいえ,甲状腺機能低下症症例が増加傾向にある現在,昏睡患者に遭遇した場合は注意して診察すべき疾患である.

症例

原発性副甲状腺機能亢進症の2症例—付:スクリーニングとしての診断法

著者: 岡本重禮 ,   宮井啓国 ,   石井延久 ,   稲葉善雄 ,   永田幹男

ページ範囲:P.1395 - P.1398

 原発性副甲状腺機能亢進症は,最近その病態生理が明らかになり,多数の報告が見られるようになった.園田ら(1972)は本邦における本症患者202例を集計し,潜在患者は本邦に約10000人はいると推定している1),本症の臨床症状は多彩であるが,その主病変は骨症状と腎の変化である.特に尿路結石は高頻度で合併する.
 われわれは頻発する尿路結石を主訴とする原発性副甲状腺機能亢進症の2例を経験したので,ここに報告するとともに,特にその診断法について若干の考察を加えたい.

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内科専門医を志す人に・トレーニング3題

著者: 三條貞三 ,   安倍達 ,   高階経和

ページ範囲:P.1399 - P.1401

 問題1. 20歳の主婦.既往歴に特別なことなし.2カ月前38℃発熱,咽頭痛後乏尿となり,蛋白尿(⧻),尿沈渣赤血球(⧻),白血球(+),血圧130/82,ASO50u,CRP(±),CH5011u/ml,ANF(-)で利尿剤の投与をうけた.2日前より食欲不振,胸部圧迫感生じ,肝2.5横指触れ圧痛.腹水および下肢に浮腫著明となる.尿蛋白8〜10g/日,尿沈渣赤血球20〜40/視野,白血球(±),血清蛋白5.2g/dl(Al33.7%,γ18.8%),血清コレステロール242mg/dl,GOT28,GPT14,ASO50u,CRP(-),RA(-),CH5025u/ml,BUN28mg/dl,クレアチニン0.8mg/dl,血沈43mm/h,血圧130/88,WBC6200,Ht40%,血小板20×104,HB抗原(-).
 A)下記疾患のうち,本症と考えられるものはどれか.

内科専門医を志す人に・私のプロトコール

VIII.感染症・その他

著者: 西崎統

ページ範囲:P.1402 - P.1403

幅広い治療の知識を
 内科臨床研修中には,あらゆる分野の疾患を取り扱わねばならないが,各疾患の病態生理,検査,および診断と並んで,治療についての知識も大切であることを忘れてはならない.正しい治療には,正確な診断,および病態生理の解明が必要であることはいうまでもないが,同時に治療の心構えも重要である.しかし,実際,日常の診療の中では,具体的に治療方針を立てて処置をしてゆくのであるが,治療機序の十分な理解と,それを円滑に実施する技術を身につけて患者の治療にあたらねばならない.
 疾患の療法には,原因療法,対症療法,リハビリテーション療法,生活指導,その他さまざまの方法がある.なかでも原因療法,対症療法に対しては薬剤の効果が強力であることは古くから知られている.

演習・X線診断学

単純X線写真による読影のコツ(8)腹部単純写真

著者: 大澤忠 ,   渡辺太郎 ,   古瀬信

ページ範囲:P.1406 - P.1409

 この45歳女性患者の腹部単純写真(図A)は著明に膨満した小腸ループ(主に空腸)と,立位でそれぞれのループについて位相を異にする気液界面を示しています.大腸内ガス,糞便はほとんどみられず,完全に虚脱しているようです.X線診断は小腸の機械的イレウスで,開腹時,前回手術部位に回腸癒着がみつかりました,今回は腹部単純写真における腸管内および腸管外ガス陰影について述べます.

超音波診断の読み方

胆石症

著者: 和賀井敏夫

ページ範囲:P.1410 - P.1415

 近年超音波を利用する生体構造の映像法の研究が盛んとなり,この新しい方法が臨床的に種々な利点を示す二とから各領域において広く用いられるようになった.腹部疾患の診断にも利川されており,今回は胆石症診断への応用について紹介する.この超音波による生体構造の映像法にも各種の技術が開発されているが,現在臨床的に広く実用化されているのはパルス反射法の原理によろ超音波断層である.これは超音波パルスで生体を走査することによって,生体各部の極めて薄い断面像を描写する方法である.この超音波断層法は生体軟部組識構造の映像化に優れており,たとえば本文で紹介する胆石症診断では,胆嚢の断面像を,造影剤などを用いることなく明瞭に描写できるという特徴がみられる.また,超音波断層法は患者に苦痛や障害を全く与えないことは臨床的に有利な点であろう,この超音波断層法にも装置の機構からみろと多くの膿種がみられるが,胆石症診断には現在のところ手動式接触複合走査法といわれる方式が最も多く用いられている.また最近では,高速自動走査法がこの領域でも有効に利用されろようになってきた,本文では胆石症の超音波断層写真を中心に超音波断層法による胆石症診断について紹介する.

診断基準とその使い方

肺癌

著者: 末舛恵一

ページ範囲:P.1416 - P.1419

 この複雑な疾患の実体を把握するために,X線病型,TNMと病期,組織型,細胞診について,各国で各種の分類基準が検討されてきた.
 肺癌を診断し,適切な治療を選択し,予後を推定していく上に,重要な指針となっている.

緊急時の薬剤投与

尿路感染症—原因菌不明のとき

著者: 名出頼男

ページ範囲:P.1420 - P.1421

緊急検査の手順
 与えられたテーマは,原因菌不明の段階での尿路感染症に対する緊急時の薬剤投与ということであるが,薬剤投与を考える前の段階として,簡単な検査室検査を含んだ手順での,尿路感染の診断の問題がある。個条書にすると,
①尿路感染症が実際に成立しているか

臨床病理医はこう読む

血液凝固検査(2)

著者: 藤巻道男

ページ範囲:P.1422 - P.1423

血小板数は正常,血餅収縮は不良
 皮下出血歯肉出血および鼻出血などを主徴として来院した患者であり,凝血学的検査では血小板系の検査として血小板数は20万/cu mmと正常値であるが,毛細血管抵抗試験は陽性(⧺),出血時間は15分以上と延長,血餅収縮は10%と減少,トロンボエラストグラム(TEG)のγは16mmと軽度延長し,maは18mmと著明に低下している.またガラスビーズ管法による血小板粘着率(停滞率)は12%と低下,血小板凝集計を用いて血小板凝集能の測定は誘発物質としてADP,エピネフリン,コラーゲン,牛フィブリノゲン,リストセチン,カルシウムおよびトロンビンなどによる血小板凝集はほとんど認められない(図).血小板第3因子能としてトロンボプラスチン生成試験(TGT)では正常値であるが,血小板availability testによる放出反応は減弱している.血漿凝固因子系の検査として部分トロンボプラスチン時間(PTT)は58秒と正常,プロトロンビン時間(PT)は12.2秒と対照の12.0秒に対して正常値であり,線溶系の検査にも異常所見を認めない.
 以上の検査成績からして,血小板数は正常値であるのに毛細血管抵抗試験,出血時間,血餅収縮試験などに異常所見を呈することから,血小板の質的な異常が推定され,さらに血小板の機能検査として,血小板粘着能および血小板凝集能の低下がみられることから血小板機能異常症が考えられる.このような異常所見のうち,とくに血餅収縮が減弱していることから血小板無力症thrombastheniaでGlanzmann型に分類されるものと思われる.

図解病態のしくみ 循環器シリーズ・6

虚血性心疾患

著者: 博定

ページ範囲:P.1424 - P.1425

 虚血性心疾患(ischemic heart disease, IHD)は,いうまでもなく,冠循環障害によって心筋の酸素需要に対し動脈血の供給が不十分な時に発生する.したがって,心筋の酸素需給の不均衡が病態生理の出発点となり,その後,冠循環の変化に応じて時系列的に心筋の質的,量的変化が生じ,血行動態の異常に発展する.
 IHDの原因としては,その90%までが冠動脈の硬化である.硬化以外の冠動脈疾患(梅毒,arteritis)や重症大動脈狭窄症に随伴する冠不全,あるいは心房細動に伴う血栓による心筋硬塞などは極めて少ない.しかし,小児科の領域で先天性奇形(冠動脈起始異常,単一冠動脈)や川崎氏病があるので覚えておく必要がある.

小児の検査

小児の脳波の特徴

著者: 丸山和子 ,   庄司富美子 ,   丸山博

ページ範囲:P.1426 - P.1429

 小児の脳波の検査法は成人と同様,可能なかぎり(年齢,知能の問題で睡眠時のみになることもあるか),覚醒時,深呼吸,光刺激そして睡眠賦活を行い判定する.覚醒時は基礎リズムの判定に,深呼吸はことに純粋小発作の判定に,光刺激はTVてんかんなど光原性てんかんの発見に,また,睡眠波は種々のてんかん波の賦活のため,重要である.
 小児脳波は成人脳波に比し,いろいろな特徴をもっている.新生児から15歳まての覚醒時の基礎律動にも,年齢を考慮し,判定しなくてはいない.また,成人にはみられない小児に特有な疾患もあり,特有の脳波所見を示すことかある.まず,正常小児脳波であるか,しばしば異常とまちがえ判定される脳波について記載する.

皮膚病変と内科疾患

膿疱および嚢腫を主徴とする皮膚病変と内科疾患

著者: 三浦修

ページ範囲:P.1430 - P.1431

 膿疱とは水疱または小水疱と同様の形態をなしてその内容が混濁している発疹をいい,その大小や内容の混濁する原因をば問わない.膿疱内容の液体が混濁する原因としては,崩壊して生じた組織片や組織液とその変性産物,炎症細胞の侵入,異物,とくに微生物などの混入などを主とする.これらを招来する機作としては炎症の頻度がもっとも高く,その他に低温,高温などの異常温度や機械的などの物理的および化学的作用,異物の迷入などがある.
 膿疱はまたその形成される深さにより,これに内容物の性状が加わって,硬さと色調に多少の差異をきたし,さらに真皮にまで達した場合には血液を混ずるため,その色調はヘモグロビンの変化に伴って紅色から暗紅色,褐色,淡褐色,黄色と,時日の経過に従って変ずる.さらに当初,水疱または小水疱として発来した発疹が,時を経るに従ってその内容が混濁して膿疱に変ずることは日常経験する所見である.

術後障害とその管理

甲状腺手術後の障害 その1

著者: 柴田一郎 ,   牧野永城

ページ範囲:P.1432 - P.1436

 柴田 甲状腺の病気について,ここ数十年のあいだに病態生理の解明に伴って,分類,したがって病名をはじめとして,考え方が非常に変わってきました.私たち一般内科医も,診察するときには,必ず甲状腺を触れるよう心がけておりますが,甲状腺の病気はかなり外来でもみかけるように思います.したがって,手術もかなり多く行われると思うのですが,新しい分類や病態の考え方から,甲状腺の手術適応についても当然変わってきていると思います,したがって,甲状腺手術後の障害について,内科医の参考になるような,取り過ぎによる障害とか,再発など手術後の問題について,新しい観点からお聞かせ願いたいと思います.

海外レポート

日豪医学交換留学プログラムの発足—シドニーへの旅

著者: 高階経和

ページ範囲:P.1437 - P.1439

キッカケ
 今回,私が,日豪医学交換留学プログラム促進のため,昨年9月にオーストラリアのシドニー病院を訪れた事情を少し説明しておかなければならない.一昨年夏,シドニーから商用で神戸や大阪を訪れていたMr. Martin-Weberが急性心筋硬塞の発作のため,淀川キリスト教病院に入院し,当時,内科の主治医としてMr. Martin-Weber氏を診療していた中島医師やナースの方々の手厚い看護に非常に感謝され,「もしできれば,淀川キリスト教病院の若い医師とシドニー病院の若い医師との交換留学プログラムを作ってみたいが―」との申し出があった.私は当初より,Mr. Martin-Weberの診察を行っていたが,回診の都度,このプログラム作成に対する氏の熱心な態度にふれ,私もまた,是非ともこのプログラムを作り上げようと積極的に院長はじめ,各科の部長にも相談をした.そして,Mr. Martin-Weberが無事退院し,帰国した後も,Mr. Martin Weberをはじめ,シドニー病院のDr. Herriott院長やDr. RitchieおよびDr. Blackmanに積極的に連絡をとり,まずシドニー病院から最初に「ドクター」を迎え,オーストラリアの事情を知ったうえで,淀川キリスト教病院からも「ドクター」を送ろうではないかという段階まで話が進んだ.
 もちろん,このプログラムの推進の原動力となったのはMr. Martin-Weberその人であり,そのために私財A$2,000(約90万円)を各病院にそれぞれ寄贈されている.しかし,淀川キリスト教病院のほうに受け入れ準備が不十分であるなど,種々の事情もあって,このプログラムの発足はさらに滞りそうであった.そこでこのプログラム作成の当事者である私が,直接,シドニー病院を視察し,プログラムを最終的に決めてしまうことが,最良の策だと思われた.そして昨年8月,シドニー病院より「是非ともお出で頂きたい」との招きを受け,9月10日より9月19日の9日間,シドニー病院を訪れたのである.

洋書紹介

—Johannes A. G. Rhodin著—Histology-a text and atlas

著者: 金子仁

ページ範囲:P.1340 - P.1340

光顕と電顕の橋渡し
 正常維織学の教科書の書評なので初めはお断りしようと思った.私は病理学が専門なので,この本はむしろ解剖学者が書評を書くのが妥当と考えたからである.ところが,本を繰っているうちに,書かせて載こうと考えなおした.理由は次の2つである.
 1つは,現在私は組織学—それも病気の場としての組織学—の本を執筆中である.それは初学者または学生向きの簡単な本なのだが,私なりに苦心していて,病理組織学ではない正常の組織学に対する興味と親近感を持ってきていた.

話題

SU剤治療の問題点を中心に—第18回日本糖尿病学会総会から

著者: 繁田幸男

ページ範囲:P.1320 - P.1320

 第18回日本糖尿病学会総会は,さる5月16,17の両日,京都にて桂英輔会長の下に開かれ,きわめて盛会であった.講演の構成は特別講演1,シンポジウム2,ワークショップ4,一般演題240におよんだが,ここでは,その中から,今後さらにオリジナルな発展が期待されるもの,また早急な検討を迫られている重要問題についてとり上げることにしたい.

専門化による対話の喪失を憂う—第39回日本循環器学会総会から

著者: 依藤進

ページ範囲:P.1326 - P.1326

 第39回日本循環器学会総会は演題数220,会長講演を含めて特別講演3,シンポジウム2,パネルディスカッション2という豪華さで,しかも特別講演されたのが,長年特発性心筋症を手がけておられる会長の鷹津教授,世界的に有名な米国のBurch教授と英国のGoodwin教授ということになると.その絢爛さも最近にちょっと比類を見ないものといってもよかろう.
 鷹津教授はBurch教授とともに特発性心筋症のウイルス説の提唱者であるが,本講演において棲めてオーソドックスに特発性心筋症の臨床的,実験的研究を述べられ,多大の称賛を博された.

肺疾患の病態と臨床に関する新知見—第15回日本胸部疾患学会総会から

著者: 稲冨恵子

ページ範囲:P.1327 - P.1327

 第15回日本胸部疾患学会総会は京大教授辻周介会長のもとに4月1日および2日に京都で開かれた.総会で発表されたものから特別講演2題,シンポジウム1題,一般演題から2,3とりあげてみたい.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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