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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻1号

1976年01月発行

今月の主題 不整脈のハイライト

不整脈に対する救急処置 グラフ

除細動器と人工ペースメーカー

著者: 遠藤真弘1 横山正義1 関口守衛2 今野草二1

所属機関: 1東女医大心研外科 2東女医大心研内科

ページ範囲:P.85 - P.91

文献概要

除細動器(図1)
 近年のME機器の発達は著しく,とくに不整脈に対する進歩には目をみはるものがある.経験的に古くから,通電することにより心室細動が生じたり,逆に除細動し得ることが知られていた.初めて臨床例で手術中に直接,心臓に通電し,除細動を試みたのはBeck1)である.次いでZoll(1956)2)は体外式に除細動を施行した.Kouwenhoren(1960)3)は心蘇生法のひとつとして用いた.そしてLown(1962)4)によって,直流通電がより利点の多いことを報告され,現在に至っている.
 原理は,電流を短時間通電して各々の心筋細胞の脱分極を瞬時に同一化し,各心筋細胞の興奮と刺激伝導を正常化するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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