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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻10号

1976年10月発行

今月の主題 アルコール性障害のトピックス

カラーグラフ

アルコール性肝障害の病理所見

著者: 岩村健一郎1

所属機関: 1東海大第3内科

ページ範囲:P.1374 - P.1375

文献概要

 病理学的にアルコール性肝障害を規定し得ろ特有な変化は認めろれていない.確かに国際肝臓学会において"アルコール性肝炎"とか"アルコール性肝硬変"の診断基準が提案されてはいる.だが,地理病理学的な違いも考えられることであるかろ,まずわが国におけるアルコール肝障害を臨床病理学的に検討することが大切であろう.そのような意味で,筆者が今日までに臨床の場で遭遇したた酒家における肝の病変を示すことにしよう.
 日常問題になるのは,長期にわたる大酒家における肝障害である.したがって,急性アルコール中毒性肝障害であっても,その基盤には慢性障害があると考えなければならないであろう.組織学的に急性と慢性を分けることは可能であるが,臨床上,腹腔鏡にとらえろれるアルコール肝障害としては,脂肪肝,炎症所見を伴う脂肪肝,あるいは脂肪性肝硬変がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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