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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻10号

1976年10月発行

今月の主題 アルコール性障害のトピックス

アルコール性疾患診断のポイント

アルコール性心筋症

著者: 小出直1

所属機関: 1東大第2内科

ページ範囲:P.1377 - P.1377

文献概要

 大酒家に心筋症の多いこと,また,大酒家の心筋症患者が種々の点で他の特発性心筋症患者と異なる傾向を示すことなどから,"大酒家に発生した心筋症で大酒歴以外に明らかな心筋障害の原因の見当たらないもの"をアルコール性心筋症の名で呼び,ふつうの特発性心筋症と区別して扱うことがある.ただし,特異的な所見がないので,個々の症例について診断を下すには注意深く他疾患を除外することが極めて重要である.他方,実際的な立場からすると,重篤な心筋症に陥る前の軽症例をいかにして発見するかが,これに劣らず重要である.以下,診療の各段階を追って診断上の注意点を説明する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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