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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻10号

1976年10月発行

今月の主題 アルコール性障害のトピックス

治療の問題点

アルコール性膵炎

著者: 小島国次1

所属機関: 1厚生連病理センター

ページ範囲:P.1390 - P.1392

文献概要

 臨床の経験をもたない筆者が,「治療の問題点」という観点からアルコール性膵炎について述べることには,少し違和感があり,抵抗を感じないでもない.あるいはそのようなところに編集者の意図があるのかもしれない.そこでアルコール性膵炎の成り立ち方,細胞学的ならびに組織学的変化などの病理学的知見に基づいて原因〜増悪因子を考察してみた.
 結論的にいえば,その因子は飲酒,食事(低蛋白),膵管系の狭窄と閉塞とであり,治療上必要なのは,常識的な禁酒,低蛋白の改善とともに,膵管系の濃縮分泌物の排泄除去の努力とである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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