文献詳細
今月の主題 アルコール性障害のトピックス
治療の問題点
文献概要
アルコール症の概念
従来アルコール症は,精神科では,その患者の「病的性格」として,内科では臓器毒性による「身体疾患」として扱われてきた.これはそれぞれアルコール症の一面の真理をついてはいるが,"人間におけるアルコール症の治療"の立場からは全く片手落ちであり,そのような一面的視野からの治療は時に逆効果さえもたらしてきた.したがって,ごく簡単に必要なアルコール症の概念を述べる.
WHOの定義によると,アルコール症とは薬物依存の中のいわゆるBarbitur-Alcohol型の疾患ということになり,下図(図1)のようなシェーマで考えられている.
従来アルコール症は,精神科では,その患者の「病的性格」として,内科では臓器毒性による「身体疾患」として扱われてきた.これはそれぞれアルコール症の一面の真理をついてはいるが,"人間におけるアルコール症の治療"の立場からは全く片手落ちであり,そのような一面的視野からの治療は時に逆効果さえもたらしてきた.したがって,ごく簡単に必要なアルコール症の概念を述べる.
WHOの定義によると,アルコール症とは薬物依存の中のいわゆるBarbitur-Alcohol型の疾患ということになり,下図(図1)のようなシェーマで考えられている.
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