文献詳細
演習・X線診断学 消化管X線写真による読影のコツ・10
文献概要
大腸X線検査は,胃X線検査のように,充満法,二重造影法,圧迫法の組み合わせ検査がうまくいかず,Fischer法(1923),Welin法(1955),Brown法(1969)ともっぱら二重造影法の改良に力が注がれてきた.そして,現在のところでは,二改造影法が大腸X線検査の主体である.二重造影法の利点は,何といっても,粘膜面の微細変化を直接描出できることであり,われわれは1970年以来,Brown法に基づく二重造影法が人腸の微細構造network patternをあらわすのに最も優れていることを報告してきた.そして,とくに陥凹性病変の診断に有用であることを強調してきた.
掲載誌情報