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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

今月の主題 電解質異常のすべて 電解質異常をみたとき

高カリウム異常

著者: 猿田享男1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1490 - P.1491

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 カリウムは体重1kgあたり約50mEq含まれている.このうち90%は細胞内にあり,血清中にはわずか0.4%しか存在しない.しかし,血清カリウムのわずかな変化が,細胞内カリウムの変化と関連しあい,神経および筋肉の興奮性,蛋白および含水炭素の代謝,あるいは酵素反応など生体内の重要な機能に影響を及ぼすことが知られている.
 カリウムの代謝異常のうち,高カリウム血症では神経および筋肉の興奮性が著明に亢進し,心臓性不整脈より急速な心停止をきたす危険性がある.それゆえ,高カリウム血症の早期診断並びに治療は極めて大切である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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