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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

今月の主題 電解質異常のすべて 電解質異常をみたとき

マグネシウム異常

著者: 吉田政彦1 大野丞二1

所属機関: 1順大・内科

ページ範囲:P.1496 - P.1497

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生体内Mg
 Mgは,生命維持に欠くことのできない金属イオンである.成人の総Mg含有量は1,800~2,300mEq,平均2,000mEqで,その約半分は骨組織に安定した形で存在し,残り半分は筋肉組織を中心に実質臓器や軟部組織内に分布している.筋肉組織のMg量は総Mg量の約20%が含まれており,Mgの供給源としての役割が大きく,Mg代謝異常に対してまず反応を示す.これらのexchangeable Mgは約3~4mEq/kg体重で,総Mg量の15%と考えられている1).細胞外液中には約30mEqしか存在せず,総Mg量中ごくわずかでしかない.細胞内液中には約29mEq/lの濃度であり,組織湿性重量当たりでは5~30mEq/kgで,臓器や組織によりその濃度が異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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