icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

文献概要

今月の主題 電解質異常のすべて どんな電解質異常が起こるか

嘔吐・下痢

著者: 飯田喜俊1

所属機関: 1大阪府立病院腎疾患センター

ページ範囲:P.1514 - P.1517

文献購入ページに移動
消化液の生理
 消化液は図1に示すように,1日4〜6l,すなわち水分摂取量の2〜3倍,体内全水分量の約20%もの量が消化管から分泌され,これが再吸収されて,残りが大便として排泄される.大便中の水分は約0.1lであるから,95%以上が再吸収されていることになる.消化液の分泌,吸収は単なる拡散によるのではなく,酵素,神経,内分泌,代謝物質などにより能動的になされると考えられている,これら消化器系の機能が諸疾患によって障害されると,嘔吐,下痢などをきたして大量の消化液が失われ,電解質異常をきたす.
 消化液の組成は胃,十二指腸,小腸,大腸などそれぞれの部位により大体共通した内容を有している(表).それ故,嘔吐,下痢などで消化液が失われる際にも,失った部位により大体一定の電解質異常を呈してくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら