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文献詳細

雑誌文献

medicina13巻11号

1976年11月発行

今月の主題 電解質異常のすべて

どんな電解質異常が起こるか

糖尿病

著者: 繁田幸男1 吉川隆一1

所属機関: 1阪大第1内科

ページ範囲:P.1524 - P.1525

文献概要

 糖尿病は衆知のごとく,インスリン作用の不足によって生じた代謝異常状態であるが,その主たる変化は,糖質,脂質,蛋白質などの栄養素の代謝異常である.糖尿病に際してみられる電解質の異常は,2,3の臓器でKの膜透過性に対するインスリンの直接作用が証明されてはいるが1),むしろ上述の各栄養素の代謝異常に続発して起こってくるものと考えてよい.したがって,糖尿病の臨床上問題となる電解質異常は,糖尿病が良好にコントロールされている場合には出現せず,なんらかの原因により急性代謝失調の状態に陥った時に発症してくるものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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